7話 受付
「えーと、闘技場は...ここか。」
街に入ってから少し歩くと周りの建物と比べても、ひときわ目立つ大きな円形の建物があった、おそらく闘技場だろう。
さて、さっさと受付を終わらせるか。
「お、いらっしゃい。でも兄ちゃん観戦の受付はあっちだぜ?」
「いや、参加したいんだが。」
すると受付の男は少し驚いた顔をして。
「え?ははははは!いやいや止めとけ、怪我するぞ。」
明らかに馬鹿にされてるな。...まあいいや
「そこは大丈夫だ。」
「...まあそこまで言うならいいけどよ、ほれ。」
そう言うと男は一枚の紙を渡してきた。紙には名前や年齢、種族を書く欄があった。種族は一応人間って書いとくか、年齢は...さすがに実年齢はヤバいよな。
とか考えて書いていると男が話しかけてきた。
「なあ兄ちゃん。」
「ん?」
「参加するのはいいが開催は一週間後だぞ。」
「え?あ、ああそうか。」
まじか、開催日のこととか全く考えてなかった。
「分かった、ところでさおっさん、俺何歳位に見える?」
大分おかしい質問だと思うが、正直ここ数年自分の姿を見ていない、なので適当に年齢を書こうにも見た目とあまりにも違うと疑われる可能性がある。
「え?兄ちゃん自分の年齢わかんねえのか?」
「ああ、実は両親が物心つく前に死んで、ずっと1人で暮らしてきたからな。」
「...そうか、それは気の毒だな、だからストレスで髪の毛も白いのか、まあいいや俺からみたら兄ちゃんは16から18位に見えるな。」
「そうか。」
なんとか誤魔化せたか、まあ親が物心つく前に死んでるのは本当だが。
「書いたぞ。」
そう言って書いた紙を渡した。
「じゃあ一週間後の昼ぐらいにまた来てくれ。」
「分かった。」
さて、早速だが...金がない。正確に言えば、街の宿に泊まるだけの金がない。
そうだな、一旦世界の意志の所に戻って金を貰ってこよう。
「という訳で、一週間宿に泊まれるだけの金をくれ。」
「 ソンナカネウチニハナイヨ。」
そうだった、こいつ世界の意志とか言う凄い奴なのに貧乏なんだった。
仕方ない、寝るときは自分の塔で寝るか、さすがに野宿は嫌だしな。
まあ今は昼だし街でも見て回るか。




