6話 闘技場のある街へ行く途中
「次に近いのはこいつか。」
俺は森を抜けて少し歩いたら、ある次の転生者がいる街へ向かっていた。
しかしそこで俺は1つ気掛かりがあった、そう。
「金とかどうしよう。」
というのも次の転生者の称号が「闘技場の破壊者」、つまり転生者と手っ取り早く接触するには闘技場の大会的なやつに参加する必要がある。
そして参加するには少なからず金はいるだろう。一応魔物の死体などから剥ぎ取った素材になりそうなものはあるが、俺はこれらがどのくらいの価値なのか分からない。
「う〜ん...ん?」
困り果てて辺りをキョロキョロしていると、街から出てきたと思われる商人らしき女の人がいた。そこで俺はあの人に聞いてみることした。
「すいません、少しいいですか?」
一応少し遠くから来て旅しているという設定で聞いてみるか。
「何ですか?」
「俺、少し遠くから来て闘技場に参加したくて来たんですけど、金とかを魔物に取られてしまって、一応魔物から剥ぎ取った素材とかはあるんですけど価値が分からなくて。」
「なら、私が買い取りましょうか?」
「いいんですか?」
おお、これは都合がいい。買い取って貰おう。
「お願いします。」
そして俺は森で倒した魔物の毛皮などを取り出した。
「そうですね、この毛皮は綺麗に剥ぎ取られているのでこのくらいですね。」
そう言うと彼女は銀色のコインみたいなものを2枚ほど取り出し俺に渡してきた。
「うーん、この牙は少し欠けているので銅貨5枚くらいですね。」
その後も彼女は俺の倒した魔物の素材を鑑定していき、それを買い取ってくれた。
「ありがとうございました。」
「いえいえ、こちらこそ素材を提供していただきありがとうございました。」
「では、これで。」
そう言うと彼女は道に沿って歩いていった。
どのくらい集まったか見てみると銀貨3枚と銅貨6枚くらいあった。まあこの位あれば足りるだろ、しらんけど。
...そういえば、なんか忘れてたような。
「...あ。」
闘技場に参加するのにいくら必要か聞いてなかった。まあいいや、街の前に立ってる門番みたいな人に聞けば大体分かるだろう。...あと敬語はしなくて良さそうだな。
「少しいいか?」
「ん?なんだ?」
「闘技場に参加したいんだが、参加するにはどのくらい金が必要なんだ?」
「え?いや、参加するのに金は必要ないぞ。」
「え?」
「だってそもそも闘技場は金がない奴らが賞金を稼ぐ為に参加する所だぞ。まあたまに戦うことが好きな奴が参加したりするがな。」
「じ、じゃあどうやって闘技場側は儲けてるんだ?」
「ああ、参加には金はいらないが観戦には金がいるからな。」
「でも、さっき街から出てきた女の人は闘技場に参加するって言ったら素材買い取ってくれたぞ。」
「!?その女どっちにいった!?」
門番は急に慌てた様子で聞いてきた。
「え?あっち。」
それを聞いた門番は俺が指を指した方へ走って行った。
走って行った門番に読心術を使って分かって大体のことは分かった。さっき素材を買い取ってくれた女の人はいろんな街に行って、まだ価値などが分かっていない旅人から商人のふりをし、持っている魔物の素材をめちゃくちゃ安く買い取る詐欺師だったらしい。
...はあ。




