第24話 強敵
「あぁこれ?これはー...「闘技場の破壊者」の元仲間の血だ。」
「どうやって手に入れた?」
なんてことないように答えられ、俺は質問を続ける。
「いやーあれは良い収穫だった、ちょっと手の込んだ罠仕掛けるだけであんなに大量の血を簡単に手にすることが出来たんだからなあ!まぁ一つ一つがあんまり強くないのが少々あれだが、そのお陰で「極上の素材」が育ってくれたし、これをきっかけに俺も強くなったし、あの雑魚らの死も無駄にならなかったわけだ!」
奴はいかにも悪そうな顔をして俺を挑発してくる。
「なるほど、その他にも色々混じってるとは思うがやはりな、お前「血の能力者」だな、なら殺害対象だ。」
「おお!お前位のガキならすぐキレて突っ込んでくると思ったんだが、見当違いだったみたいだ。冷静なんだなあ、えらいえらい。」
奴はそうバカにするように煽る。
「あと、殺害対象ってので気になったんだが俺がお前をここに連れてくる前と後ではまるで違う、それは殺害対象ってのと関係あるのか?」
「あるがお前に話したところでどうせ了承しないだろ。だから殺した方が手っ取り早いと判断したまでだ、こんな風に。」
俺は全身を魔力で強化し高速で近づき生成した剣で奴の首目掛けて斬りかかる、が血で生成した刃で難なく弾かれ距離が空く。
「おいおい、まだ合図してないぞ、まあいいけど。」
奴は地面や壁に付着した血液を操作して弾丸のように大量に飛ばしてくる。
俺はそれを自分に当たりそうなものだけ剣で弾き近づきながら周囲に大量の武器を生成しそれを不規則に飛ばす。
「そうこれ!こういう派手なのが見たかったんだ!!」
奴は飛ばした武器を笑いながら全て対処してこちらに向かってくる。
(!?これは...魔力渋ったら負けるな。)
俺と奴の武器がぶつかり高速の打ち合いが始まる。俺は更に大量の武器や火の玉を浮遊させ更に速度を上げ斬りかかる。
「これはさっき見た!」
「そうかよ。」
奴が血の刃で弾こうとする瞬間に俺は剣を大斧に変化させ刃を破壊する。
「なっ!?」
奴が体勢を崩したところで魔力を足に集中させ思い切り蹴り飛ばす。
俺は奴が壁にぶつかるより先に浮遊させておいた飛び道具を全て最高速で飛ばす、凄まじい轟音と砂煙が会場を満たす。
(確実に当たった、さて、終わらすか。人がかなりいるが...まあいいか。)
俺は飛び上がり巨大な魔力の球体を生成し奴に向けて飛ばそうとすると、体や足に刃物が突き刺さる感覚がしたと思うのも束の間、貯めていた魔力は頭上で爆ぜ俺は地面に叩き落とされていた。
「ぐっ、なんだ。」
立ち上がり目線を上げると、そこには奴が不自然な程軽症で立っていた。言うや回復しているところを見ると...。
「はぁはぁ、あーヤバいヤバい。今のは死ぬかと思った。」
「俺の体に付いた血を刃物に変えて、再生は...なるほど。」
観客席に座っている観客が何人か干からびて死んでいる。
(これを俺にやってこないあたり、操れる血は自分のと抵抗の弱いものか、にしても厄介だ。)
「いやー流石に強いな、このままじゃ勝てなさそうだ、なら。」
奴は血が入った試験管を取り出しその血を飲もうとしている。
俺はそれを阻止するためナイフを生成し奴に斬りかかる、奴はそれを紙一重で避けて試験管を地面に叩き付ける、すると血が大きく膨張し瞬時に固まり壁になる、速攻でそれを破壊したが遅かった様で、奴は首に血を注射していた。
(っ!まずい!)
直感的に危機を感じ距離をとるが行動がコンマ一秒遅れたせいで奴の血を纏った拳が顔面に直撃し吹き飛ばされる。
(こいつ!)
なんとか着地するがすぐさまさっき砕いた血の壁の破片が更に細かく砕かれまるで散弾銃の弾の様に飛んでくる、なんとか顔は腕でガードするも腕は重症、それ以外も無視出来ないダメージを負ってしまった。
(まじで危なかった、これは本気出したほうがいいな。)
「よし!第二ラウンドだ!!」
「...。」
俺は肉体を再生させた後ルスカと戦った時のように最大限の魔力を使い身体能力を強化し更に自身の周囲に様々な特殊効果が付与された武器を無数に生成し、剣を構えた。




