20話 決戦後編
奴の拳が飛んでくる、それを俺は片手で受け止めた。
奴はそれに反応して蹴りをいれてきた。
俺はそれを脚で受け止め。
「お返しだ。」
腕を掴んだまま奴を地面に叩き付けて跳ねさせ回し蹴りを喰らわせ大きく吹き飛ばした。
「ぐっ、まだだ...!」
奴は立ち上がり向かってくる。
それを俺は高速で近づき腹を蹴り、メイスで奴の腕を殴り再び距離を取る。
「があああ!!」
確実に骨が折れた。
しかし奴は折れてない方の腕を構えこちらに向かってくる。
正直少し不気味だ。
「...なぜ何度も向かってくる?勝てる見込みでもあるのか?」
「いや、正直勝てるとは思っていない。」
「?なら、何故?」
「お前、まだ本気出してないだろ。」
(それ、さっきも言われたな。)
「あぁ、そうだな、それが分かるなら尚更だ向かって来ても無駄だ。」
「確かに無駄かもしれない、だが、このまま諦めたら死んでいった仲間に示しが付かん、それにやっと俺を超える存在が現れたんだ絶対に本気を出させる!!」
奴の肉体を強化している魔力が急激に増加した...だが。
「やはり、本気は出せん、この程度の強さに本気を出せば間違いなく殺してしまう。」
「そうか、仕方ない...ならば意地でも本気を出させる!!!」
奴は先程とは比べ物にならない速度で距離を詰めて殴ってくる。俺はそれを結界を造りだし受け止めわざと砕けさせその破片を操り奴の身体中に突き刺した。
「ぐああああっ!!」
奴は痛みで立っていられなくなり片膝を付いた。
「...本当に死ぬぞ。」
(さて、これで降参してくれればいいんだが。)
奴は息を荒らげ足を震わせながら立ち上がる。もう意味が分からない、正確には読心術を使ってるから立ち上がって戦うということを考えてるのは分かるが、理由が全く分からん。
死んでいった仲間って言っていたが。
「何なんだ、別に負けたら死ぬような戦いでもないのに何故まだ立ち上がる?」
「はぁ、はぁ、まだ...お前に...本気を、出させて...無いからな。」
(仲間の為とでも言うのか?くだらん綺麗事だ...
だが。)
奴はふらつき、足を引きずりながらこちらに向かってくる。多分こいつは俺が本気を出すか死ぬまで向かってくるだろうな。
「はぁ、分かった一瞬だけ本気を出してやる。」
「本当か!?」
「ただし。」
俺は奴の身体の傷を完全に治した。
「武器は使わん。」
「死ぬなよ...。」
俺は一瞬で魔力を全身に巡らせ超高速で奴の前に近づき両足を払い奴が倒れる前に腹を殴り上空に吹き飛ばす。
「なっ...に?」
そして、俺は飛んでいった奴の隣に瞬間移動し、場外に思い切り蹴り落とした。
「し、勝負あり!!」
案の定余裕になってしまった。
(まぁ一回くらいはいいか。)




