2話 久しぶりの戦闘
「さて、引き受けたけど、別に転生者全員が対象じゃないんだな。」
そう、全員が対象じゃない理由はあくまで強力な能力を持っている転生者が世界のエネルギーを多くとっているのであって、別に能力を持っていなかったり、持っていたとしても強くなかったりすると世界のエネルギーはそんなに持っていかないからだ。
「んー、これは比較的楽そうなのからやっていくかな。」
リストには対象の能力とだいたいの場所と称号的なものが書いてある。
「これとか楽そうだな「森の盗賊王」、場所も近いし能力もあんまり強くなさそうだし。」
場所は塔の近くの森で、この森は結構強い魔物がかなりいるがその分魔力が濃いため、なかなかレアな薬草や鉱物などが採れたりする。
ちなみにこれは他の試練の塔にも言えるが塔の周りにはダンジョンや森などがある。そこには神が特殊な結界が張っており、そこで過ごすだけなら関係ないが、勇者や神造兵器などの関係者、神を超える力を持った者意外はどう頑張っても試練の塔にはたどり着けなくなっている。
とはいっても、俺の塔は森を抜けて少し移動したら街とかがあるので奴らはそこから来た冒険者や旅人を襲って生活しているんだろう。
「さて、そろそろ行くか。」
こうして俺は色々準備してから塔を出た。
塔を出てから2時間くらい歩いていると、何か紐のようなものに引っ掛かった。
「あっ。」
それと同時にベルみたいなものの音が辺りに鳴り響いた。それからほどなくして10人くらいの人が武器を持って俺を囲むようにして出てきた。
「おいおい旅人の兄ちゃんあんたも運が悪いねえ。さあ、死にたくなきゃあ有り金全部置いていきな。」
ふむ、こいつら「森の盗賊王」の手下のようなものか。
「断る。が、お前らのボスには少し用事がある。」
「ああん!?てめえ俺らのボスが何者かわかっていってんのか!?」
「ああ、「森の盗賊王」それがお前らのボスの異名だろ?」
「ち、知ってんのかよ、ギルドの回し者か?まあいい、おめえらやっちまえ!!!」
するとその中の3人が武器を持って襲いかかってきた。まずはナイフを持った男の腕を捻るように掴みナイフを奪って、そのナイフで首元を突き刺し、そのままナイフを投擲して向かってきた奴らの中の1人に刺さりそのまま幻造魔法でナイフを爆破させ向かってきた3人を殺した。
「なんだあいつ!?もういい全員で懸かれ!!」
今度はこの場にいる全員が懸かってきた。なので俺は1人を幻造魔法で作った結界で閉じ込めた。その間に1人が斧、もう1人が剣で切り懸かってきたので剣の方のやつの腕を左手で掴み、右手に幻造魔法で剣を作り出し二人同時に切り裂いた。そのあとは高速で飛び上がり、幻造魔法によるレーザーで全員を串刺しにして殺した。
「さて、お前らのボスの所へ案内して貰おうか。」
そう俺は結界内にいる男に尋ねた。
「わ、わかった。」
男はすっかり諦めているようだった。
「そろそろ解放し、ん?」
男を解放しようとしたそのとき、近くの草むらから大きい熊が急に襲いかかってきた。恐らくさっきの戦いのせいでよって来たんだろう。
逃げるのもありだがさっきの戦いを含めても勘が取り戻せてなさそうなので戦うことにした。すると熊はその丸太のような腕を振りかぶり俺を潰そうと振り下ろしてきた。
「おっと。」
俺はその腕を少し跳ねて避け、地面を見ると少し陥没していた。そのまま腕を魔力で強化した脚で踏むように蹴った。すると熊の腕からは骨が砕ける音が鳴り熊の絶叫が森に響き渡る。俺はそこから熊の腕を踏み台にしその勢いで生成した鉈で熊の頭の頂点から振り下ろした。真っ二つにはならなかったが体の半分くらいまで裂けている、まあ即死だろう。
盗賊の罠には懸かるし熊には気付かんしやっぱ鈍ってるな。
「よし、案内をしてくれ。」
俺は改めて男を解放した。




