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異能回収記  作者: SP
19/27

18話 悪意と善意

後書きは気になれば読んで下さい

 

  「先程の戦いで会場がぼろぼろになったので、会場の修復の為に決戦を2時間程遅らせます。」


  予想外の事が起こった、というか。

 

  (そりゃそうか...。)


  さっきの戦い、ルスカに集中し過ぎて会場の事とか観客の事とか何にも考えてなかった。


  「まずいな...。」


  こうしている間にも勇者が塔を登っていく。


  (仕方ない。)


  「あぁ、少しいいか?」


  俺は闘技場の従業員に話し掛ける。


  「はい、なんでしょう?」

  「少し用事が出来た、すぐに戻る。」

  「はい、分かりました。」

  「すまないな。」



  俺はそう伝えて試練の塔にワープした。


  「さて...。」

 

  俺は勇者がどのくらい登ったか確認する。


  (246階、まずいな、勇者には悪いが...。)


  俺は勇者の足止めの為に246階以上の階の罠を更に強化し魔物を大量に配置して闘技場にワープして戻った。



  「あとは。」


  俺は「闘技場の破壊者」の控え室のドアをノックする。

  すると、少し見上げる程の高身長で筋肉質の男が出てきた。


  「なんだ?」

  「少し、相談があってな。」


  俺はダメ元で世界の事と能力の返還について話した。


  「別に、無理にとは言わない。」

  (大会が終わったあとに殺して奪えばいい。)

  「いいぞ。」

  「え?」


  予想外の返答に少し動揺する。


  「いいのか?」

  「ああ、元々これは世界のものなんだろ。」

  「それに俺が能力を返さないと大勢の人が犠牲になってしまうんだろ?」


  異常なまでの善意に一瞬言葉が詰まる。

 

  「あぁ...そうだな。」

  「なら尚更だそもそも俺は大勢の人を守るために強くなったんだ。強さに固執して大勢が犠牲になったら意味無いだろう。」

  「ありがとう、すまないな。」

  「しかし。」


  やはり、何か求めてくるか...。


  「なんだ?」

  「能力を返すのは決戦が終わってからだ。」


  (...え?)


  「というと?」

  「俺はしっかり自分が大勢を守れる程強くなれたか確かめたい。お前と十分に戦えたら俺は強くなったと安心して能力を返せる。それでいいか?」


  (あくまで自分の為ではなく、世界、そしてそこに住む人の為...か。)



  「お前は凄いな。」


  思わず思ったことが口に出る。


  「そんなことない、お前の方が凄い、だって世界を救う為に旅をして戦うんだろう?」


  (そんなわけない、俺は俺の居場所を守る為に他人を犠牲にしているにすぎない。)


  奴の善意に満ちた言葉が俺の悪意と血でまみれた心を汚染していく。


  (もう、耐えらない。)

 

  「...ありがとう。じゃあ決戦で。」

  「ああ!互いに全力でやろう。」


  俺は控え室をあとにした。

 

  (...。)

「...。」


ベジタボーのプロフィール


年齢 11563歳


身長 164cm


好きな食べ物 甘いもの全般


得意なこと 殺し 演技 表情や喋り方から嘘を見抜く(意識しないとできない。)


見た目の特徴 白髪の青眼 顔がそれなりに良い


普段から意識していること

「最初から期待しなければ、上手く行かなかった時に腹が立たない。」

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