13話 緊急事態
俺を取り囲んだ男たちの3人がバカにした口調で話し掛けてきた。
「おいガキ、ここは遊び場じゃあねえんだ殺されたく無ければ、とっととお家に帰りな。」
明らかにバカにしてるな。...挑発しかえしてみるか。
「でもお前、いやお前らか、そのわりにはその「ガキ」相手に大の大人がよってたかって潰しにかかるんだな。そんなに自信が...っと。」
もういいと言わんばかりに、3方向から、3人が持ってる金属棒で殴ってきた。俺はそれを後ろに下がって回避し1人の後ろに周り込み背中を肘打ちした。
「...かはっ。」
そして倒れたやつに目線が集中した瞬間に俺は他の4人を、高速で攻撃し気絶させた。さて次に行くか。
「ん?」
(おい!ベジタボー!)
急に世界からテレパシーがきた。
(なんだ、今忙しいんだ、後にしろ。)
(待て!お前の塔に勇者が来た。)
(...は?まじで?)
(だから、今の転生者が終わったら帰ってこい、分かったか?)
(分かった。)
世界からのテレパシーが切れた。
(...うそだろ?俺の塔に勇者が来るの数千年ぶりくらいだぞ。それにタイミング悪すぎるだろ。)
(どうする?この乱戦の中ワープで一旦帰って罠や強い魔物おいて戻って来るか、いや予選か早く終わったらいない事にされて本選に出れなくなる。...仕方ない。速攻で予選を終わらせて、本選の待ち時間に強い魔物をおいて時間稼ぎするか。)
「...ちっ。」
俺は、肉体に魔力を込めて乱戦に突撃していった。
それからは早かった。予定では2時間位かかりそう乱戦を俺が半数ほどを速攻で倒して20分くらいで予選が終わった。
よかった、...とはならない。このせいで俺は周りから要らん注目を集めてしまう羽目になった。...最悪だ。
そして予選が終わったので、開会式の時もいた審判がまた会場に下りてきてメガホン片手に話し始めた。
「なっ、なんということでしょう!!!この予選が20分ほどで終わってしまいました!!!!それも、1人の少年によって!!!!さて、彼は何者なのか、皆さん気になるでしょう。彼にインタビューしてみましょう。」
(うわ、出たよ。本当最悪だ。大勢の前で話したりするのまじで苦手なのに。)
メガホンを持って審判が俺に近づいてきた。適当に流すか。
「予選突破おめでとうございます。本当に凄まじい強さでしたね。そこで気になったのです、ズバリ!あなたの強さの秘訣は!?」
「え、えーと、戦い続けることです。」
(...やってしまった。めちゃくちゃ恥ずかしい。)
後の審判の話はほとんど頭に入ってこず適当に相槌を打って終わった。
(やっと終わった。)
俺はほっとして一旦塔に戻ることにした。




