11話 戦いと反省
奴はナイフを構えてそのまま突くと見せかけて、かなり低い位置から蹴りをいれてきた。俺はそれを後ろに下がって避けて、そのままの反動を利用し殴りかかる、がかわされ体制が低くなった俺の背中にナイフを突き立ててきた。
「...っ!」
俺は それをさらに体制を低くする事でかわし奴から距離を取った。
こいつ、そこそこ強いな。多分あの時の熊くらいなら1人でも殺れるだろう...。と、考えていると、奴がナイフで切りつけて来た。俺はそれを交わしたり弾いたりと対処する。
「...。」
今戦ってるのが魔物とかなら殺してもいいんだが、人だからな、さすがに殺したりするのはまずいか、拘束するにもそれにしては強いし、少し攻撃して逃げるか。
俺はほんの少し怯んだ素振りを奴に見せる。すると奴は、それを見逃さずにナイフで切りつけて来た。
「もらった!」
俺は奴の振り下ろした腕を掴み、そのまま近くの木に奴を叩きつけた。
「がっ!?」
そのまま奴を適当な場所に投げ飛ばし、俺はすぐさまワープして森から出た。
それにしても、今回の戦闘で使った敵の無意識的な勘を逆に利用した戦い方はよかったな。しかし、あそこに迂闊に殴りかかるのはダメだった,もし相手が武器をまだ隠し持っていたらこっちが危ない。幻造魔法で治せるといっても傷は負わないに越したことはない。それにあの受け流し方も...。などと今回の戦闘の反省をしながら街に戻って来た。
戻って来る頃にはすっかり暗くなっていた。
俺はギルドに戻り依頼を報告し報酬を受け取った。
よし、やっと飯を食いに行ける。と店に向かったが。
「ん?」
開いていない。店の看板を見ると、そこには開店時間、朝から夕方までみたいな事が書いてあった。
「...。」
今日はそこら辺の熊でも刈って食うことにした。




