24軒目:何方か正しい特定の人物を嫌いな理由を教えて下さい。
シロ「変態さん、久方振りの更新です。」
零人「うん、そうだね。今回僕視点じゃないのに凄い驚きしか感じられないよ。」
シロ「そして気付けばポイントが100ポイント超えっていうか110ポイント超えです。」
零人「驚きを隠し得ないけどアッサリ言うね君。もっと喜ぶとかないの?」
シロ「私が登場しているんですよ? いくらこの作品が駄文だからといってウケない筈がありませんっ!!」
零人「いっつも思うけどその自信は何処から来るの?」
ネタ成分少なめだよ! 察してねっ!
H30.2.19:本文を修正させて頂きました。
H30.3.4:本文を修正させて頂きました。
某年六月十日
変態さんと京也さんが子供達に揉みくちゃにされているのを尻目に、私は近くにあった木製の椅子に座りテーブルに肘を置きつつ、キンキンに冷えた麦茶を口に流し込みます。
「あーもう、テメェ等いい加減にしろぉぉおおおおっ!」
わー、京也さんすごーい。子供達六人を抱えながらグルグル回ってるー。有須川さんが公園で仲良くなった子達を色々連れてきたみたいですから、伊月君の様な小学五年生より小さい子も沢山いますが、小学生以下の子達しかいないとはいえ、彼らはそこそこの重量な訳で……あの人ホントに人間なんでしょうかね?
「あー、えと……ん? これくれるの? ハハハ、ありがとう……」
対する変態さんはというと……わー幼女にモテモテじゃないですか。変態さんダッサイ安物の服とか伸びた髪とか整えれば顔だけは良いですからね。良かったですね変態さん、貴方の好みの幼女が選り取り見取りで直ぐ様イチイチゼロ行きですよー。私は子供と遊ぶのは疲れるのでちょっと遠くから警察呼ぶぐらいしか出来ないですが、がぁーんばって下さいねぇー。
「……今何か、不穏な言葉が聞こえた様な……?」
なんて、楽しげなモノローグを繰り広げていると、伊月君が私の隣に座ってきました。
……あぁ、なるほど。伊月君は他の子よりちょっと落ち着いてる感じですから、あのワイワイガヤガヤな雰囲気に馴染めなかったと。
まあ私もあの人達とは合わなかったので、その気持ちはわからなくもないです。……あれ、あの人達って……?
「……飲みます?」
そう言って私は体制は変えずに麦茶がタップリと入っているピッチャーを小刻みに揺らしてアピールします。
「え!? あ、はい。頂きます。」
そう言って伊月君は、側にあった空のコップをコチラに向けて差し出してきました。
コポコポと音を立て注がれる麦茶を私は只凝視して――
「……シロさんって、零人さんと付き合ってるんですか?」
パァンッ! ガタンッ! ボトボトボト……
「おっと力余ってピッチャーの持ち手を砕いてしまいました。これはうっかりうっかり。で、何か言いましたか?」
「イ、イエ、ナンデモナイデス。」
おっと、『何故か』伊月君が片言になってしまいました。何故でしょうかね。
「……零人さんといる時、シロさんはそれ以外の時より元気な気がするんですよ。」
ああなるほど、そういう事ですか。
「嫌いな存在の前で程、自分の弱い部分は見せたくないものです。」
「……そういうものですか。」
「ええ。」
倒れたピッチャーを立て、近くにあった台拭きで溢れた麦茶を拭き取ります。あ、どうしましょうか、コスプレ用スーツは水に弱い……というより湿気にすら弱い貧弱性能でした。
と、思っていると私と伊月君の周りで凄まじい速度で黒い影が移動し、気がつけば机の上には持ち手がちゃんと着いた麦茶がなみなみと注がれているピッチャーしか存在せず、水滴の一つもありませんでした。
「……要ります?」
私は麦茶の入ったピッチャーを小刻みに揺らしアピールを――
「いや何事も無かったかのように続けるんですか!? 何ですかアレ!?」
「私の黒魔術です。」
嘘です。多分楓花の護衛の方々でしょうね。ありがとうございます、と心の中で申し上げておきます。
「まさかの攻撃系魔法ッ!! どうせなら時間を巻き戻したとかにしてほしかったっ!」
「では私の影分身の術です。」
「では!?」
「『私が影分身を使えることについてのツッコミ』と『只の分身なのであればあの速度で動ける私は何者だということについてツッコミ』が無かったのでマイナス一万点。伊月君、ツッコミ検定不合格です。」
「僕は今そんなものを受けさせられていたんですかっ!? ていうか意外と判定がシビアだッ!!」
「変態さんは余裕で合格でしたよっ!!」
「零人さんにもこんな事したんですか!? ていうか一体僕に何を求めてるんですかっ!」
「ツッコミに決まってるでしょうっ!!」
「でしょうねッ!?」
「……と、変態さんとはこんな関係です。」
そう言って私は頭を抱える伊月君を尻目にグラスに麦茶を注いでいきます。
「いや全く持って意味がわからないですッ!」
そう叫ぶ伊月君に麦茶が表面張力でギッリギリ溢れない触っただけでも危ういグラスを差し出す……というより満面の笑みで『飲め』という意思表示をします。
「清々しい程の嫌がらせだ!?」
「おっと失礼、変態さんの様に接していたら変態さんみたいな関わり方になってしまいました。まあ、あの存在であれば毒を仕込んでいたのでそれよりはマシですね。許してニャン。」
「ここまで棒読みな『許してニャン』は初めてだっ! ていうか零人さんへの対応酷すぎませんか!?」
何言ってるんですか伊月君、こんなの普通ですよ普通。全世界の人間が変態さんにはこんな対応をしなければいけないというのは法律と条例で決まっています。
「……零人さんの、どこが嫌い何ですか?」
「何故そんな事を聞くのでしょうか。」
思わず伊月君を見る目が無感情になります。だってそれを言えば只の愚痴になりかねませんから。いえ、確実にそうなりますから。子供に聞かせるものじゃあないでしょう。
「いえ、只の興味本位です……」
「……なるほど。」
そう言いながら私は麦茶を口に含みます。コスプレスーツを着ている事で熱くなったCPUを冷やすのが主な目的ですが、今回のものはそれとは別の意味が含まれているように自分でも感じました。
「只々嫌いなんですよ。あのお人好しな所とか、かと思えば『自分は良いやつじゃない』みたいな苦笑いする所とか、無駄に我慢して人生生きてる所とか、トロくてダサい所とか、稀に出る乾いた笑いとか、後……」
――人間な所とか。
そう言おうとして、口をつぐんだ。私は何を言っているんだ。何を言おうとしたんだ。何を抱えてるんだ。何を、何を……
何を忘れているんだ……?
「……シロさん?」
伊月君の心配そうな声が聞こえ、私は意識を現実に戻しました。まあ、アンドロイドに意識などというものがあるのかわからないですが。
「……何でもありません。」
「っ……!」
そう言った瞬間、伊月君が驚いた様な、そんな表情をした気がしました。
「イッキも一緒に遊ぼうぜーっ!」
「え? わわっ、ちょっと待ってよ!」
が、その瞬間、伊月君は男の子に引っ張られて変態さん達の方へと引きずられて行きます。なるほど、伊月君は『イッキ』と周りから言われているのですか。
私は自分のグラスに残った麦茶を飲み干し、伊月君のグラスにはティッシュで蓋をしてホコリなどが入らないようにしました。
さて、そろそろ私も存分に子供達と遊ぶ事にしましょうかね。主に変態さんを玩具にして、ですが。
「はーい皆ー! あのおじさんの髪の毛むしった人にオヤツあげますよー!」
「やめろシロっ! 子供の攻撃力馬鹿になんないからッ!! ていうか君達もお菓子なんかで釣られるんじゃないッ!!!」
流石に小学生は釣りにくいとはいえ、中々の塩梅ですね。満足です。さて、次はどんな嫌がらせをしましょうか。
その後、楓花に注意されるまで私の嫌がらせは続きました。まあ、少し物足りない感はありますが。そこそこ満足です。
ハイハイみなさんバラレットラッ! この話を書くのに『ピッチャー』をど忘れして『ファミレス ポット』でググった残機さんだよ!! 科学の力って凄えっ!
いやもう前書きでも言いましたが100ポイント超えありがとうございます。これもいつも読んで下さっている皆様のお陰です。因みに私はその殆どがいつも見ずにスクロールだけしてPV稼ぎに貢献して下さっている方々だと思っていました本当にごめんなさい。
ツイッターでアンケートった所、「SSを書けっ!」じゃなくて「毎秒更新しろっ!」という無茶振りを言われたのですが、まあそんな訳で100ポイント超えのお祝いはネタ出しに当てたいと思います。
最後に……今回のネタ薄くてゴメンネっ! いやしょうがないじゃんそろそろストーリー進めたいんだよっ! 先輩と子供達でジェンガしたりペンガリヲンのアニメ見たかったりしたかったよ! でもよく考えてみて!? 一応あと数話で話数的には三章終わるのよ!? 一身上の都合だよコノヤローっ!
次回予告
京也「嘘だろ……俺一言しか喋ってねぇ……」
有須川「存在感が極限まで薄くなってる楓花さんよりはマシだと思うがねぇ……」
京也「……ま、まあ取り敢えず気を取り直して次回予告だっ! 次回は――」
有須川「お泊り会が終わるっ!」
京也「んなわけねぇだろ!? ちゃんと零人視点に戻って多分ガイガイワヤワヤすんだよっ!」
有須川「そんな訳で次回は銭湯回だ。」
京也「んなわけねぇ……ってマジなの? いやどうなの!? そうなの!?」
内容は予告なく変更される事があるカモメ。




