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誰か銭湯の男湯に美少女(ロボ)が居た時の正しい対処法を教えてくれ。  作者: 残機1LIFE0/全自動駄文生産ライン
誰か自宅に帰った時に誠実な少年(ショタ)が居た時の正しい対処法を教えてくれ。
26/55

22軒目:誰かこの登場シーンの格好良さを教えてくれ。

前回のあらすじ!

有須川「お泊り会するZE☆」

京也「キャラ違うくねぇ!?」


H30.1.23:本文を修正させて頂きました。

某年六月十日


「いやちょっと待ってよ! 僕はこれから内職したり本を読んだりしなくちゃ……!」


「それは今日今すぐにやらなきゃいけないものなのかい?」


 …………いや全く。全然。微塵も急いでいないね。


 黙り込んだ僕に向かって有須川さんはわざとらしく溜め息を吐きながら、ヤレヤレといった風に首を横に振った。


「そもそもだねぇ、この企画の立案者は楓花さんなんだよ。このタイミングでこの企画……君が参加出来ないわけないだろう?」


 いや、有須川さんの言っている事の意味が全くわからないのだが……ていうか何か凄い突飛な企画だと思ったら先輩、貴方の計画でしたか。


僕が少し恨めしそうな目線を窓に向け、アパートの真ん前でカッパを着てまだ行かないのかと隣で傘を差している伊月君よりワクワクしている先輩に念を送っていると、シロがおずおずと片手を挙げながら有須川さんに質問をした。


「あの……それは私も参加するんですか……?」


「当たり前だろう。何か不都合が?」


「「いや、あるでしょうッ!??」」


 シロと僕の声が被る。


「いや、問題とかアリアリだろう……子供達相手にどこまでシロがロボじゃないと誤魔化せるかわからないし、そもそも雨の中湿気に弱いコスプレ用スーツをどうやって持ち出すんだよ……」


「変態さんと同じ意見なのは非ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ常に不愉快というか今すぐにでも時を戻してでも三億年程前からやり直したい所存ですが、同意です。」


「君が感じた不快感凄いね!? そんじょそこらの奥様方のゴキブリの嫌い方の比じゃないね!?」


「貴方をゴキブリと比べるなんてゴキブリに失礼でしょうっ! ゴキブリはアレでも綺麗好きで三億年前から相も変わらぬ姿で生存し続けているんですよッ! 謝りなさいゴキブリ様にッ!」


「何なの!? 僕が嫌いなの? それともゴキブリが好きなの? 後、今日君の中で『三億年前』がブームなの!?」


「質問ばかりしてたら大人に成れませんよッ!」


「割とそんなことはないし僕は未成年とはいえ結構社会人してるほうだよッ!!」


「定職につけッ!!!」


「ダイレクトに心にくる言葉をっ!!?」


 ヒートアップしていく口論を有須川さんは手の平を僕らの目の前に突き出すことで終息させる。


「君達の漫才は僕のツボに結構くるからいつまでも聞いていたいんだが、そろそろ話を進めようか。シロ君を運ぶ案はもうあるんだ、二つ程ね。」


 あるんだ……


「一つはシロくんを箱に入れ、リアカーに乗せて運ぶ。その間伊月君にその事をツッコませないように頑張る。」


 有須川さんは人差し指を立て、平然とその作戦とすら呼べない提案をしてくる。


「すっごいテキトーだねっ!? もうそれ作戦でも案でもなんでもないよねぇ!?」


「楓花さんを連れていれば町の人は納得してくれるし大丈夫だろう?」


「一体普段のあの人は何をしてるの!?」


「『普段通り(・・・・)』なんだろうね。」


「楓花ェ……」


「……それで有須川さん、二つ目の案ってのは?」


 一通り『先輩の日常』に想像をめぐらせた後、僕は有須川さんにそう問いかけた。


「ああ、それはね……よっと。」


 そう言いながら彼女がパチンと指を鳴らすと、玄関、窓、押入れ、畳の下、天袋から次々とサングラスにスーツ姿の五人の人物が……


「って、ちょっと待とうか。玄関と押入れはまだ理解出来るとしても窓から入ってきた人、ここ二階だからね!? あとウチの天袋割と入り口が小さかった気がするんだけど!? 畳の下はもう意味がわからないッ!! どうやったら存在出来ない空間から登場出来るんですかッ!!!」


「安定のツッコミスキルで草。」


 子柄な短髪の女性がそう呟く。


「零人さん、お久しぶりです。」


 と、こちらに対して挨拶をしてきたのは長身でガタイの良いスポーツ刈りの男性。


「まあ、私達は影から見てましたけどね……」


 男の言葉に訂正を入れたのはショートボブの中性的な顔立ちな人物。因みに性別は誰も知らない。


「はろはろ〜レイレイ、バラレットラっ!」


 僕を軽快にレイレイと呼んだのはサイドテールの女性。いや、バラレットラって何!?


「…………」


 最後に何も言わず無表情でビシッと親指を立ててきたのはツーブロックにアゴ髭を生やした男性。どことなくガテン系っぽい。


「ハァ……まったく、何やってるんですか『先輩専属ボディーガード』の皆さん…………」


「あぁ、楓花の護衛の方々ですか。そういえば刑事ゴッコの時に楓花を運んでいただきましたね(18軒目参照)。」


 そう、この五人こそが先輩のボディーガードさん達である。名前は教えてくれないが戦隊モノにあやかってそれぞれの事を『短髪=イエロー』『スポーツ刈り=レッド』『ショートボブ=グリーン』『サイドテール=ピンク』『ツーブロック=ブルー』と呼び合っている。


「あー! 今私達が二十分考えて選びに選び抜いた格好いい登場シーンを『何をやっているんだ……』の一言で済ませたわね!?」


「実際に悩んだのは十分ですし、しかも真剣に考えたのピンクだけですけどね。」


 こちらに指先を向けてきたピンクさんをグリーンさんが苦笑いで指摘する。


 そんな愉快な五人に有須川さんが問いかけた。


「で、皆さん『例のモノ』は運んできてくれましたか?」


「「「「………………あ。」」」」


「…………」


「何の為に来たのッ!? あとブルーさん、今はビシッのタイミングじゃないからッ!!」


「中々に愉快な方々ですね、嫌いじゃあないです。」


「『嫌いじゃない』は僕の口癖なんだがねぇ……まぁ、シロくんのそういうとこ、僕は嫌いじゃないがねぇ。」


 *(五人揃ってゴニンジャーッ!)


「で、結局作戦とは一体何なのでしょうか。」


 一段落して準備が整った様なのでシロが有須川さんに質問をする。


「ああ、それはね……よっと。」


 そう言いながら彼女がパチンと指を鳴らすと、玄関、窓、押入れ、畳の下、天袋から次々とサングラスにスーツ姿の五人の人物が――


「そのくだりもう一回やるんだ!?」


「例のモノを持ってきてくれますか?」


「「「「了解」」」」


「…………」


 有須川さんの言葉に四人が敬礼、一人がグッで応えると五人は玄関から外へと向かった……


「って結局外に出るんだ!? 格好いい登場とかそういうの利用しないんだ!?」


「なんでしょう、あの方々割と好きです。」


 *(グッ)


「という訳でコレを使おうかと思う。」


 有須川さんがボディーガードの人達に運ばせたモノは大きな……着ぐるみだった。そう、『セルフォンス・アードクル・ペンガリヲン』とかいうペンギンの……(7軒目参照)


「…………絶ッッッッッッ対嫌ですからねッ!!」


「いや良いじゃない、コスプレ癖あるとか言っとけば。」


 うん、何かこれで良い気がしてきたよ。実際悪くない案だとは思う。無理に誤魔化すよりかは『マシ』だ。


「いーやーでーすー! 五分の三変態さん位は嫌ですー!! こんなのするぐらいなら箱に入りますー。」


「それじゃあ苦労するの僕じゃあないかッ!! いいだろ着ぐるみだぞ!? 子供に人気あるよ!? 根拠は無いけど!」


「子供にモテても利益無しッ!! あと『可愛くない変態さんには苦労を強いれ』ということわざがあってですねっ!」


「無いよそんなピンポイントで被害を指定してくることわざッ!!」


「やれやれ、これは長く続きそうだ……」


「この間に周回プレイしますか。」


「下手に止めると悪化しかねないしねぇ……」


「え、いや、止めようぜ?」


「いーじゃん楽しそうだしぃ?」


「…………」


 降りゆく雨の中ギャーギャーと騒ぐ僕達の脳内には、『先輩と伊月君を先にアリスに出発させて、後からコソコソと行く』なんて案は出なかったのであった……

 どうも皆さんバラレットラッ☆ 投稿遅れて申し訳ありません……残機1LIFE0です。


 誤認ジャー……もといゴニンジャー如何でしたでしょうか? 結構いいキャラ達ですが今後の登場予定が一切ありません! 機会があれば、スキあらばジャンジャン出していきたいと思います。推しはピンクとブルーです。勿論。


 ん? お泊り会……? 何のことかねハハハ……ハイ、スイマセン。次回はね、ちゃんと……出来ますよね?(逆に聞く)


次回予告

京也「じ、次回こそは俺出るよな!? 大丈夫だよな!?」

有須川「内容は予告なく変更される場合が――」

京也「ヤメロォッ!!」

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