19軒目:誰か正しい変化の方向性を教えてくれ。
なんだかんだで日曜日になってしまいましたね。PV5000突破記念で二夜連続投稿みたいな感じです。そして――
三章の、幕開けじゃあああああッ!!!!(今までと何処が違うのか作者ですらわからない上にコメディが薄れている気がする!?)
H29.12.10:本文を修正させて頂きました。
H29.12.11:本文を修正させて頂きました。
H30.4.29:本文を修正させて頂きました。
某年六月十日
謎の異常気象が終わりを告げ、季節は無事に梅雨を迎えてしまっていた。気温が下がった所為かシロの凶暴さは加速度的に増していく……と思われたのだが……
「あ、ごめんシロちゃん。コスプレスーツ湿気に弱かったわ。」
と、いう神の救いにより僕はまだ健在である。
まあ、その後に「三日で構想案出してくるわ!」という死の宣告も出されたのであるが。
さて、有須川さんから色々言われてなんだかんだで一週間経った僕の方はというと――
なんの進展も無かった。
いやもう本当にごめんなさい誰に向かって謝ってるのか自分でもわからないけどッ!!
でもね、よくよく考えてみてほしい。人間が変わる努力をする為にはまず、どこを変えたいのかを考えなくちゃならない。
……いやいやいやいや、え? 人の感情を理解出来ない人間に、わかるようになれと? それは暴君しか言っちゃいけないことじゃないですかね? いや、でも有須川さんは人の気持ちをわかれなんて無理難題を言うような人間じゃないぞ? なんて事を考えていたらあっという間に一週間経っていた。
うん、『変わる』って難しいね……
まあ、収穫が無かったわけじゃない。あんな事を言われた後に勇気を出して有須川さんに連絡してみたら――
「兎に角、人と関わる事だね。何となくノリと勢いで関わるんじゃなく、『どうしたら相手と悪くない関係になれるだろう?』みたいな事を考えることだ。どうせ、バイト先の人間関係も碌に意識せず生活していたんだろう? これからはそれを改めていったらどうだい?」
とのお言葉をいつものケラケラとした嗤いと共に頂いた。平常運転に戻って頂けたようで何よりである。
意識して人と関わる、か。中々に難しいがこれからは――
「痛ッ!?」
急に何者かに頭を叩かれる。咄嗟に後ろを向くと、そこにはトレイを持った店長が居た。
「考え事は結構だが、バイトが終わった後にしてくれないか? 君から仕事の腕を取ったら後には冴えない金無しもやし男が残るだけだぞ?」
「事実が刺さる……! ……スイマセン、気を付けます。」
そういえばバイト中だった…… って、あれ? 僕が考え事をしていたのはたった二、三秒位だった筈だけど何故店長に殴られたんだ……?
「あの……」
「『何故殴ったか』という質問の答えなら、察してほしいものだが……君にとっての数秒の考え事は刹那ではないだろう? 以前、恋愛に悩んでいた佐藤君の背中に張り手した所であったし、従業員には平等に接しなければな。」
「そうですか……」
「どうした? もっと先週の様にキレてもいいんだぞ?」
そう言いながら店長はお盆を脇に挟み「カモンカモーン」と、ジェスチャーをしてきた。
「別に、まともな理由があれば怒りませんよ。ていうか先週の僕、そんなに感情的でした?」
僕の言葉に店長はニヤリと哂った。
「ああ、まるで朝から脳が処理しきれない量の大量のボケを受けて取り繕ってきた自分が剥がれ素の対応に戻ったかのようだった。」
「まるで見てきたかのような詳しい喩えですねぇ!?」
「ハハハ、良いなぁ。君にはツッコミが似合うぞ?」
「似合いたくないですよそんなの!」
何だよツッコミが似合う男って! 何かショボいぞ!? 「それ以外の特技ないの?」ってなるやつだ!
「そう言うな、一緒に世界を取ろうじゃないか。」
「何のですか!? お笑い!? いやそもそも日本のお笑い師と世界のコメディアンは笑わせ方が違いますからね!?」
「ふむ、なるほど。では工夫次第で世界が取れる……と?」
「言ってないですッ!!」
というか頑張っても僕の技術で世界は取れない!! と言うよりそもそも笑いの世界のトップって何ッ!?
「いいツッコミだ。だがまだ敬語を使っているようじゃ硬いしテンポにかけるなぁ。」
「待って下さい僕は今何をさせられてるんですか!?」
「……さて、仕事するか。」
「この流れで!? 今絶賛ネタが広がっているこの流れでいきなり真面目キャラを持ち出してくる!?」
「よし勝ったァッ! 敬語の壁を討ち破ったぞ!!」
「何を言って――あ……」
いつの間にか、気付けば僕の口調から敬語が取れていた。初めて自覚した現象だ……いや、一度こんな事もあったか……? 確か先輩と初めて会った頃……
「いやぁ、先月の君ではこの程度、「はいはい、仕事しますよ。」と、流していただろうなぁ! これは私の予想なのだが、恐らくツッコまずにはいられない衝撃的な事態に遭遇した事で君の『能力』で構築した『システム』がバグを起こしツッコミ人間になってしまった、そんな感じだろうか?」
「そんな馬鹿なと言いたいけれど心当たりがあり過ぎて困るッ!!」
変わりたいとは言ったけどそんな変化は普通に嫌だよ!!
「何だ? 変わりたいと思っていたのか? 人間ありのままが一番だぞ?」
「そうですね……『ありのまま』でいられたらどんなに良い事か……後、サラッと心読まないで下さい。」
「声に出てたゾ☆」
と、店長がウインクをしつつ目をキラキラさせてくる。
「……店長、三十路手前ですよね?」
「幸い色々な手入れは怠っていない為、外見年齢は少女といかないまでも若々しい方だからこのキャラでも良いのだよ。結婚する気も無いしな。」
「さいですか……」
そう、溜め息を吐くと、僕は先程までやっていた仕事……皿洗いを再開する。
「あぁそうだ、このトレイ消毒しといてくれ。流石に君の頭を叩いた盆をそのまま使うわけにはいかないからな。」
「ボーッとしてた事への罰が増えている気がする……」
「圧倒的気のせいだ。」
僕は再び溜め息を吐きながらケラケラと笑う店長の背中から視線を外し、再び食器洗いに戻ったのであった。
どうも、いつもよりハイペース執筆でお腹が空いた残機1LIFE0です。こんな駄文を読んでくださっている皆様に感謝御礼です。もう12月で年末ですね。一年が意外に早かった気がしないでもないです。
因みに本編の店長(氏神 冥)の言っている事はあくまで予想です。近からずとも遠からず……?
追記:まあ、今回のお話で何が言いたかったかって言うと……ツッコミスキルは世界を救うって事だよね(混乱)
さて、皆様お待ちかね……SSですッ!! え? 待ってない? でもやるよ? ネタ消化したいですしおすし。
・殴った理由
零人「あの……」
氏神「『何故殴ったか』という質問の答えなら、察してほしいものだが……ただ単に君を殴りたかったからだ☆」
零人「全く全然何一つ察せませんねぇ!?」
氏神「愛故……そう、愛故にだ!!」
零人「一方的な過剰で然も暴力的な愛は毒にしかならないですよ!!」
氏神「お、良い事を言うな。今年の流行語大賞をやろう。」
零人「そんな簡単な事で流行語大賞を取れたら今頃日本は流行語だらけ――
氏神「私の。」
零人「アンタのかよ!!」
氏神「よし勝ったァッ! 敬語の壁を(略」
あれ? 案外敬語の壁を撃ち破るのって簡単なのか?
次回予告
氏神「わ、た、し、だ。」
京也「出やがったな次回予告ブレイカーッ!! ……ていうか本編では俺ら出会ってすらいないよな!?」
有須川「そうだねぇ。」
氏神「私が一方的に知っているだけだな。」
京&有「「いや何で!?」」
氏神「それは私が神だからだ。」
京也「自称神乙。」
有須川「堂々神宣言とは良いキャラしているねぇ……だが、何故だろう。貴方の事、好きではないねぇ。」
氏神「私も君の事は好きではないな。敵に回したら面白そうではあるが。」
京也「あーと……まあいいか、二人が睨み合ってる間に次回予告してくぜ。次回の誰銭は零人が家に帰ったら……というお話らしいぜ。あくまで『予告』だから内容は変更する可能性はあるが、次回も暇だったら見てくれよな!!」




