14軒目:何方か正しい外出の準備方法を教えて下さい。
遅れて申し訳ないです。シロさんのターンッ!!
某年六月三日
どうも全国ルートマイナス五十四万人(シロ調べ)の私ことS-170405……通称シロファンの皆様、おはようございます。いえ、太陽がそろそろ頭の真上に来そうなので今日わ、と言うべきでしょうか。
食器の後片付けや掃除洗濯等、午前中は家事に時間を取られて何もできませんでしたので午後からは目一杯遊ぼうと息巻いていたのですが……驚く程に何もないですねこの部屋。何ですかジェンガの一つも無いじゃないですか。
あの一部燃えないゴミさんは一体何で暇を潰していたんでしょうかそんな生き方で人生楽しいのでしょうか楽しくないのであれば取り敢えず死んだら解決すると思います。
さて、日課はここらで終わりにして、遊び道具の一つでも買いに行きましょうか。ついでに何処かでお昼でも食べましょ……何ということでしょうあの変態は私に食費も払って行きませんでした。仮とはいえ世帯主の身でありながら何という事をしているのでしょうか。
焦っていても仕方ありません、落ち着きましょう。落ち着いて素数を百八十一まで数えるのです。
閃きました、『TU・KE・BA・RA・I』。これで行きましょう。ロシアの居酒屋では通じたので日本のファストフードチェーン店とかでも通じるでしょう。少し無理がある気がしますが気のせいです。ダメだった場合は変態さんに罪を擦り付けます。
え、変態さんと連絡をとる手段? ……ありますが気にしてはいけません。なるべく変態さんに迷惑がかかるように行動しようとか思ってません。ええ、本当に。
そうと決まれば早速出発しましょう。コスプレスーツを着て人間に変装し、服を着ます。
そうですね……今日は動きやすいよう髪を括るハーフパンツにTシャツで行きましょうか。スカート等だと走りにくいですからね。あわよくば変態さんとたまたま遭遇したときに思い切りサマーソルト出来るようにとか当たり前の理由ではないのであしからず。
次に冷却水の用意ですが……これは簡単です、空のペットボトルに砕いた氷と水道水を入れます。以上です。
……またもや私は恐ろしい事実に気付いてしまいました。ペットボトルを持ち運ぶ為のバッグがありません。手で持ち運ぶという手段もありますが、それでは直射日光で水が温くなりますし何より邪魔です。
ていうか何で鞄が登山用のザックしか無いんですかふざけてるんですか? 肩掛け鞄は仕事場に持っていっているとしても別の鞄の一つや二つ有ってもおかしくないでしょうに。
……押し入れの奥にありましたよ。マラソンとかで使うベルト型のペットボトルホルダー(ポーチ&カラビナ付き)。いや、鞄は無いのに何でコレはあるんですか。確かに有ったら便利ですけども、無くてもそれほど困りはしませんよコレ。
……ポーチの中からエコバッグが出てきました。何なんですかこれ、脱出ゲームとかそんな類いですか? 何か変態さんの手の平で転がされている気がしますがまあいいでしょう、ペットボトルホルダーと共に買い物に使用させてもらいます。
他に目星いものは…………! 荷物と荷物の隙間に五百円がっ! これはラッキーですね。
……何時から私は五百円程度で喜べるような女になったのでしょうか。心の豊かさより懐の暖かさが欲しいです。五千兆円下さい。
ハア……落ち込むのは後にしましょう。そうですよ、ワンコインが手に入ったからにはランチに困らないのですから。そもそもこんな事に頭を悩まされているのは何処かの人の形をしたヘドロさんの所為ですが、それを考えると無性に誰かさんの鳩尾を突きたくなりますので気にしないでおきましょう。
私はそう思いながら手の平に乗っている金色に輝きし硬貨を固く握り締め……握り締め?
何でしょうか、何か凄ーく嫌な予感がします。いやぁーきっと気のせいですよいやホント…………
八回もの深呼吸を華麗に済ませ、恐る恐る握り拳を開いた私の手にあった物は――
なんということでしょう。先程まであんなに綺麗に輝いていた円状のコインが、高性能アンドロイドの握力により極限までプレスされ、今では只の約七グラムのニッケル黄銅の塊にってウアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!? 私のバカランチどうするんですかていうかこれどうしたらいい何かごめんなさい五百円程度とか言ってスイマセンでしたいや私に握りつぶされる五百円玉が悪いとか言ってる場合じゃない神とか仏とかその他諸々信じてませんけど草にもすがる(?)思いとかいうそんな感じで変態さんへの態度は自重しませんがゆ゛る゛し゛て゛く゛た゛さ゛い゛なんでもじまずがらア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!!
――こうして、私の長き一日が幕を開けました。
マラソンで使うペットボトルホルダーとかカッコイイと思います。どうもネタ切れ感が凄い残機1LIFE0です。
三千PV突破ですって。凄くないですか? なるほど、凄くはないですか。取り敢えずSSです。零人くんがペットボトルホルダーを持っている理由です。
・マラソン
楓花「ねえねえセンくん!」
零人「何ですか先輩、あらたまって。」
楓花「はいこれ。センくんの分ね。」
零人「待ってください。唐突に先輩からランニングシューズ渡されて僕はどうしろと?」
楓花「この間テレビでマラソン大会やってたでしょ?」
零人「僕の家テレビありませんけど。」
楓花「…………」
零人「…………」
楓花「でね?」
零人「流した!?」
楓花「マラソンがやってたんだよ! にゅーすのキャスターさんとかが走るやつ!!」
零人「あぁ、ハイ。で、やってみたくなったと。」
楓花「そうだよ! あんなものを見せられて走らない人なんていないよっ!」
零人「僕はその番組を見ていませんし、見た人が全員走ってたら、今頃日本はマラソン大国ですねとかいうツッコミは――させてくれないんですね…………わかりましたよ。」
楓花「やったー! じゃあ水分補給にアクエ○アス……いや、ポカリスエ○ト……寧ろ只の食塩水?」
零人「(あれ? この季節に周辺の地域ではマラソン大会とかは開かれないよな……?」
楓花「じゃあ行くよ! マラソン大会ゴッコ! センくんゴールテープ持つ人の役ね?」
零人「せめて走らせて!?」
次回予告
京也「俺だ! 京也だ! 今日こそ次回予告、俺が仕切らせてもらうぜ!」
有須川「どーぞお好きに。」
氏神「私達は午後ティーでも飲んでゆっくりしているよ。」
京也「待ってそれは逆に寂しい。」
次回ッ! シロさんが遂に散歩するかもしれないっ! しないかも……いえなんでもないです。します、しますから。内容は予告なく変更するかもしれないとかいうアレは……なしですよねハイ。




