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失い出会い  作者: 一ノ宮璃羅
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1章

「蓮の事、好きなんだ」


そう言われたのは中2の秋だった。相手は同じクラスの女子。断る理由もなく付き合い始めた。


初めての彼女。


それから普通のお付き合いをしていたんだが、受験を機に別れた。


それから高校に進学し、告白され、付き合い、別れ…を何回か繰り返した。この流れで分かるかもしれないが、俺はモテる。


一応言っておくが、俺は遊んでいるつもりはない。別れ話だって全て相手からだ。

「なんか冷めてるよね」とか「実は私のこと好きじゃないでしょ」等々言われて、ついに別れる。


俺はそんなつもり全くないのだが…勘違いもほどほどにしてほしい。


そして、今は5人目…と別れたばかりでフリーな俺、神崎蓮の高2の6月。



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