詩: 春の足音をきく朝に
掲載日:2026/02/28
朝の台所で
ひねった蛇口からの水が
そんなに冷たくありません
あ、今日は素手で野菜を洗っても辛くないな
ベランダの植木鉢では
土の奥で眠っていた芽が
ちょこんと顔をのぞかせています
あ、目を覚ましたのね
ストーブの前にいた猫が
ベランダの見える窓辺に歩いていき
窓の外をじっと見つめました
あ、春の気配を感じたのかな
まだ寒い日もあるけれど
どこからか聞こえてきます
「そろそろ行くわよ」と
春はそっと足を踏み出し始めました
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