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(四)-2

 湯船は大きかった。宿泊客だろうか、白髪でやせ細った背の低い老人が、肝心な所を隠さずに湯船から出ると、浴室へと入っていった。

 二人きりになった露天風呂で、暮れゆく春の空を眺めながら二人は黙って天然温泉を堪能し、実奈美の買い物に付き合わされた疲れを癒やした。

「ごめんね」

 翔太が先に沈黙を破った。

「何が」

「最近会えなくて」

「……なあ、それってどういうこと」

「うん大学が新学期で科目登録とかそういうのとかサークルの新勧とか、色々あった上に母が倒れちゃって。それで全然会うヒマがなかったんだ」


(続く)

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