表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/328

5話

 ある日、『制服に一枚羽織っただけの服装でアルコール度数の高い酒をビアホールで飲む』というリスクを犯していたところ、チェスをやっている人達がふと目に入った。それだけなら気にならなかったのだが、『負けたらここの飲み代奢り』というリスクのある対局であると後で知った。


 それ以来ビアホールにちょくちょく通っては、チェスをしている人達を観察し続けていた。ちなみにドイツでは、アルコールの度数によって飲める年齢が変わる。高い酒は一八からだ。


 またある時、ガラが悪く、不衛生な客同士がチェスで対決をしているときに、酒の勢いもあってか『負けたら一晩、自分を好きにしていい』ということをエサに対局をした。どちらも趣味程度のチェスだったので、見るに堪えない泥試合だったが、ギリギリのところでシシーが勝った。その時に脳に刻まれた緊張の美酒の味が、後に繋がっていく。


 財力がなければ、自分に賭けられるものはひとつしかない。というところからスタートし、趣味の枠を超え始めたところで、『より強い相手と対局し、持ち合わせにない金額を賭ける』というところに落ち着いた。もし負けたら暴力か、警察に突き出されるか、はたまた自身の身体を好きにいじられるのか。もしくはそれ以上のなにかか。


 学校の誰にも言えないし、もしバレた時のリスクを想像すると、まぁそれはそれで笑みが溢れる。

続きが気になった方は、もしよければ、ブックマークとコメントをしていただけると、作者は喜んで小躍りします(しない時もあります)。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ