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136話

 同じ夜。


 ノイケルン区にあるシェアハウス。


 レーストリムの白いワンピース風パジャマ。黒とセットでララからもらった。シシーはそれを着て、電気を消した自室内でベッドに横たわる。


 何度か吐きつつも、快方に向かっていることはわかった。軽くはなってきている。もう少し休めば全快するだろう。だが、今のこの胸の高鳴りは、無くしたくない。自身を追い込むこと。自身にとっての罰を与え続けること。


「それこそが、オレにとっての強くなる道筋……なのか?」


 そんなバカな、なんてのは自分でもわかる。だが、藁に縋り、地を舐めてでも。どんな方法でも。あの老人に勝ちたい。安いプライドを保つためにも。


「……」


 そのためにも、自身のモチベーションを保つために。自室から出て、目の前の部屋をノックする。


「どうぞ」


 中から許可が降りた。いらっしゃい、と手招きも見える。


「……」


 聞こえる。オレを惑わす魔性の声。ドアノブに手をかけ。そして、快楽と恥辱に堕ちていく。

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