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私の様子を見て、五十鈴部長が仕方なさそうな顔をして、「泣きすぎだろう」と言った。
「だって……やっと、やっと知り合いと会えたんだ……私は……安心したら、急に……」慌てて手で自分の涙を拭いたが、ずっと途切れもなくボロボロと溢れ出した感じだった。
(……情けなすぎる。)
「うるさい!仕方ないもん!」涙が止まないから、私は直接自分の顔を隠した。
(泣くなとは言ってないぞ。)
「知っているよ!だからうるさいと言った!」
「はは……彼と会話しているな。新鮮だな、他人の視点で見たら。ほら、これ使ってください。」と五十鈴部長が笑いながら、ハンカチをくれた。
「ありがとう……」ハンカチをもらって、軽く涙を拭いた。ハンカチから少々安心な匂いがする。
私はこの匂いが気になって、「……これはアリエスさんの?」と言った。
「ええ。でも気にせんでええよ。彼女もあげたかったから。ツンデレ君の外見も整っているし、たぶん彼女がちょっとキュンってなって――ああ、違うよね。ごめん、ごめん!」
(なんだ、キュンって。)やっと涙の溢れが少し落ち着いた。ロードルフ子爵に返事するより、私は直接五十鈴部長に言った。
「……言っておきますが。この男、好きな子がいます。」五十鈴部長なら、きっとわかる。
「だってよ。残念だったな。ああ!失恋しても私に怒るなって……違うっていうことがわかったって!」
(なるほどな……)
コホンと、隣のウィリアム侯爵が注目を引き寄せた。その目は少し怒っている感じがする。
たぶん私たちがいじりすぎた……
「ごめんなさい。再会が嬉しすぎて、雰囲気にのまれてしまってつい……」
「気持ちはわからなくもないが、少々控えてくださいね。それと、五十鈴様、君は一番の問題児だ。よくアリエスちゃんをからかっただろう。彼女も困るであろう。」
「すまん、すまん。」
「大体――」どうやら説教モードに入ったらしく、ウィリアム侯爵はしばらく五十鈴部長に説教し続けた。私が強引に口を挟んだらおかしいから、メリー伯爵に視線を送って、助けを求めた。
「説教中に申し訳ございませんが、ウィリアム侯爵様。ここは二人に任せてほしいですが。」
「おっと、申し訳ない。最初の頃とだいぶ違ったが、普段から五十鈴様はああいう感じだったので、つい熱が上がってしまって……」
最初の頃、そういえば……
「いいえ、大丈夫ですわ。」メリー伯爵はどうぞという意味の動きをした。
「でも、五十鈴部長があまり変わらなくて良かった。たしか噂では二年前だよね?事故に遭って、淑やかなお嬢様は暴力傾向があるとか……あれは五十鈴部長がやったの?」風の噂だから、全部本当ではないかもしれないが、少し気になる。
「ああ――そういえばそうだったね。言ってもいい?」五十鈴部長がアリエスと会話している。
「はい、わかった。うん……」そして、さっきのことがあるからだろうか。なぜかアリエスと会話している五十鈴部長、少し頭が上がらない感じがする。
「さな子。君はさっき事故って言っただろう?あれは確かに私がやったのさ。」
「五十鈴部長が突然身体に入って何が起きたのか?それとも他の事故とか……もっと詳細な事情がないの?」
「ああ、ええと……」「私の背中を叩きました、だな。」とウィリアム侯爵が口を挟んだ。
「はい。あの時、私は友達みたいにウィリアム侯爵の背中を叩きました。いや、うっかりでね。」五十鈴部長がすらすらと言っていた。
自然に言っているが、少し不自然な感じがする。何か隠している……
(はっ!時間帯の部分を誤魔化したな。きっとこのことをやったに違いない。嘘じゃない。だが俺たちには事件の“順序”がわからない。そこは曖昧なままだ。)なるほど……
「そうか。でも――」
「噂のことあまり気にしないで。今君と出会えることにとても嬉しかった。それでいいじゃない?」
(もうそっとしておこう。さっきあの侯爵も協力した。恐らく、噂に関して三人が協力体制を取っている。だったら、今噂のことはどう聞いても答えが変わらないだろう。)そうか……
「……そうだね。わかった。」
「そんなことより、私に会いたいのは、単純に私に会いたいだけじゃないだろう?」
「あ、はい!実は聞きたいことが――」私が話の途中、ポン!と交流室の窓が開いた。
全員驚いた様子で窓の方向に見ていた。特にカイルと相手の護衛が警戒強く窓の近くに調べたが、誰もいなかったようだ。
どうやら風に吹かれて開かれたようだ。人影が見えない。それに、ここは二階だ。窓を調べた結果、風が強かったと判断した。
「風……」メリー伯爵は何かが考えている感じで言った。
「風じゃないと思うの?」
「ええ、少しね。でも、こうやって話すことができるのは30分だけでしょう。今は気にせず言いたいことを言ってください。護衛も仕事に集中してくださいね。」
「はっ!」「はい!」
「窓はそのままにしておきましょう。いいでしょうか。ウィリアム侯爵様。五十鈴部長様。クロイ様。」
「ええ。構いません。」「はい。いいですよ。」「はい。いいと思います。」
「では」メリー伯爵はまたどうぞという意味の動きをした。
私は再び五十鈴部長の顔を見た。さっき五十鈴部長も驚いた様子だが、すぐメリー伯爵みたいに考えこんでいた。ウィリアム侯爵はただ警戒している。
もしかして、さっきの窓は……いや、それならおかしすぎる。領事館はこっちの領地のところだし。仕掛けできるのはむしろこちらのほうだ。だからウィリアム侯爵は警戒しているだろう。
「それで、聞きたいことは?やはり、どうすれば帰れるか知りたいか?」五十鈴部長が話しかけてきた。
「……はい。五十鈴部長は二年前でアリエスさんの身体に入っただろう。では、どうすれば帰れるかって、何か見当がついているじゃないか?」
五十鈴部長は一瞬だけ戸惑う様子をしたが、すぐ笑顔の表情に変えた。
「そうだね。見当か……あるにはあるが、信じてくれる?」
「うん。信じ――」また話の途中で、事故が起きた。今回本棚から一冊の本が落ちた。
「失礼します。」レイヤーがあの本を元の場所に戻した。
「メリー伯爵様。これは正常なことですか?」
「いいえ、正常なことではありません。しかし、何が起きたのかわたくしもまったくわかりません。」
「本当でしょうか。」
「本当だと思うよ。」と五十鈴部長が言った。
「どうして君が?」「信じてくれる人に失礼ですが、わたくしも同じ考えです。」
「帰る方法と関係していると思うから。」
こう言いつつ、五十鈴部長は送った密書を取り出して、机の上に置いた。それは三人がくれた密書、私と五十鈴部長しか読めないもの。
「密書ですね……どうして密書がさっきのことと関係があるでしょうか?」メリー伯爵が言った。
「恐らく、これは『条件』だと思う。」条件……
「どういうことですか?」
五十鈴部長はメリー伯爵の言葉を無視して、私に話しかけてきた。
「さな子。さっき言いかけたが、君は信じてくれるか?私の見当を。」真剣な眼差し、真剣な顔つき……
何秒の間、部屋が静かになった感じだが、私は「うん。信じる。」と返事した。
「でも、五十鈴部長。メリー伯爵様の言葉を無視しないでね。私を助けてくれた人ですから。」
「ごめん、ごめん!直接見せた方が早いと思ったから。」
何だろう。五十鈴部長の動きが変だな……そういえば、返事はしたか、視線はずっとこちらを注目している。メリー伯爵のことを無視したがっている。
「ごめんなさい。」私はメリー伯爵に謝った。
私の謝りにメリー伯爵はしょうがない顔で返事した。
「……仕方ありませんわ。元々君たちのために設けた場所ですから。ウィリアム侯爵。これでわかるでしょう。これは私たちが仕掛けたことではありません。」
「……わかりました。しばらく信じましょう。」
「では、さな子。私と一緒にこの密書の紙を触ってみて。」五十鈴部長がこう言って、人差し指で密書の一部を触った。私は少し迷ったが、五十鈴部長の言う通りにした。
一緒に密書を触った途端、密書が微かに光り出して、ゆっくりと上空に浮いた……私はこの奇妙な光景に驚かされて、他人の反応も気にする余裕がなかった。
ただ、「浮いた……」(浮いた……)とロードルフ子爵を含めて、みんなの声が聞こえた。
「ひ、光は?」(あ?なん――)と次の瞬間。
私はまるで浮いている感覚で、次の景色を見ていた。
****
“「翔君、これはやめたほうがいいじゃない?たぶん部長しかわからないことだと思う。」と伊原千美が言った。”
“「そうか?でも、さな子さんはあの時も見ていたし、気にしていると思うけど……」と軽井翔が言った。”
“「いや、さなちゃん意外と抜けている部分があるから、興味がないものは少し忘れっぽいところがある!」と前田良奈が言った。”
“「そうか……でも、良奈さん。その合宿のことはさな子さんが言ってあげたことだね。かなり美化されていたというか……」”
“「え、でも、彼女は楽しかったと言ったよ。」”
“「それは嬉しいが、部長にとってはどうだろう……」”
“「ああ……部長はあの時、かなり忙しかったね。演劇部と兼部しているから、両方にずっと頑張っていたから。何をやっていたか忘れるくらいにね。」”
“「そうか……」”
私と部長のことについて、三人が話し合っている。
もしかして、この状況は……あの時と同じだ。半年前の時と同じだ!一瞬だけの現実!でも……
時間が少し飛んできた。三人がまた集まっていた。
“「四ヶ月だな。この時間がすぎたら、もう誰も死なないと思う。」”
“「そうか……良かった。」ふーと前田良奈は安心したように長い息を吐いた。”
……
“「そうそう、この……『メリー』というキャラクターの勢力だね。最初で赤に塗りつぶされていたところ。」と前田良奈が言って、指で指した。”
……
“「なら、この騎士隊長はさな子さんの可能性もあるんだね?」”
三人がまだしばらく話し合っていた。
そして……
“「じゃあ、さなちゃんと部長の行動は?」”
“「待ってよ……『外交』と『護衛』、なるほど!ロードルフに密書を渡して、護衛するつもりでさな子に会うだろう。進行方向もそのようにした。」”
“「えっと、つまり、二人は出会うの?」”
“「ああ!多分そうだ。密書は成功に伝えたんだろう!」”
“「本当に……成功した?」”
“「たぶん……いいや、きっとそうだ!」”
“「じゃ、じゃああとは……」”
“「ずっとできることを探すだけだ。この二人を助けるために!」”
“「そう、ね。そうだね!絶対……」”
“「「「絶対、二人に帰らせる!」」」”
三人が決意した様子。
私はまだ泣き出そうと感じた。でも、不思議と泣き出せない。今私の身体がないから。
“「どう?」”何となく、五十鈴部長の声がした。しかし、その声はとても薄れていて、虚ろな感じがした。今にも消えそうに……
“「どうって……これは一体?」”私は周りを見てみたかったが、視覚情報が働いていない。五十鈴部長の様子が見たかった。
“「さっきも言ったよ。『条件』だって。」”
“「『条件』って帰る『条件』なの?」”
“「ええ、帰る『条件』だ。」”
しばらく静かになった。
“「……ごめん。でも、聞きたいことがある。疑っているよう――」”“「いいよ。疑っても全然いい。」”
“「……『条件』を隠すつもりはないの?」”
“「ないね。最初からそのつもりがない。」”嘘じゃない。
“「どうして私を騙して一人で帰るつもりはないの?」”
“「それはひどすぎる。できないし、したくもない。」”嘘じゃない。
“「なら私に騙されてもいいの?実は私は黒井さな子じゃない可能性を考えてなかったの?」”
“「騙されてもいいからね。だから君の正体はそんなに大事じゃない……でも、君は黒井さな子だ。これは確定できる。」”嘘じゃない。
“「どうして言い切れるの?」”
“「密書の日本語が読めるし、私たちしかわからない情報もわかっている。また結果論だが、こうやって会話することもできる。
それに出会えた後、もっと確定できる。君は泣いただろう。君は泣き虫で、ちょっと臆病な女の子だからな。」”嘘じゃない……
“「前半の理由がわかった。でも、後半の理由は、実はあの男の演技だったりして……」”
“「それならすごいな。あのツンデレ君が私を騙すために、あんな演技をしたなんて、かなり悪いやつだな。」“嘘じゃない……
“「じゃあ、どうして密書の『条件』がわかるの?」”
“「私が推測した結果だ。間違わなくて良かった。実は少しビビったよ。」”これも嘘じゃない。
“「なら、推測した材料は?」”
この質問だけ、彼はしばらく考えていた。
“「質問の意味が曖昧なら変える。君はどのことで密書は帰る『条件』だとわかっていたの?」”
同じく考えていた。でも、今回は……
“「詳しい事情を話すつもりがないよ。でも、君なら遅くない。それだけ言っておく。」”嘘じゃないが、はぐらかした。
“「遅くないって君も遅くないだろう。どうしてもう帰れないみたいに言っているの?」”
“「ああ、そう感じたの?ならその感覚が違う。ただその密書は一人だけ帰らせると思うんだ。だから少し寂しい感じがしただけ。」”言葉が少し曖昧になった。
“「……嘘じゃないよね。」”
“「ええ。嘘じゃない。」”
……
“「では、密書は二人で帰れないの?」”
“「できないと思う。」”嘘じゃない。
“「その根拠は?」”
“「ないが、間違っていないと思う。」”嘘じゃない。
“「それも君の推測?」”
“「ええ。確定に近い推測だ。」”嘘じゃない。
“「では、密書があれば君も帰れるよね?もう一通の密書があれば。」”
“「うん。できると思う。」” 嘘じゃない、でも……
“「どうしてずっと確定じゃない言い方だよ!」”
“「だから推測だって。」” わざと別の意味で捉えた。それでも嘘じゃない。
“「違う!君は……帰りたくないの?」”
“「帰りたいよ。これだけが言える。」” これも……嘘じゃない。
“「では……君は、帰ることができないの?」”
長い沈黙。とても、とても長い沈黙。
“「いや、帰れるよ。君は何を心配していたの?バカだな。心配しすぎたよ。ツンデレ君に言われたことがなかった?余計なことを考えすぎたって。」”
大事なのは答えの部分。
“「……信じるよ?君は帰れるって。五十鈴部長が帰れるって。その言葉、信じるよ。」”
“「……ああ。信じていいよ。」“
“「じゃあ、約束して。」”
“「いやあ……はは!約束できないな。死亡フラグみたいになるから。」”
“「やっぱり、嘘だね。」”
“「それは、君が誘導尋問していたからだろう……」”
“「じゃあ、二年の時間って本当なのか?」”
“「……ああ、本当だよ。二年だ。」”何の二年か聞いてこない……意識している。わざと曖昧なままにしていた。
“「この二年の間はアリエスさん。二年前はどの人に?」”
“「……質問の意味がわからないね。どの人って?」”
“「わかった。質問を変える。君が知っている『情報』は二年だけだと多すぎる。それは二年の量ではない。つまり、アリエス一人だけではない。君はもっと経験した人数があるだろう?」”
“「うん……なんか言い方がスケベな感じだな。」”はぐらかした。
“「はぐらかさないで、質問に答えて。」”
“「……それは君の推測だろう。君の推測の質問に答えるつもりはない。」”黙秘。
“「私に疑われても?」”
“「最初言っただろう。疑っても全然いい。」”
これは効かない……
“「なら、私に嫌われても?」”
“「ああ、なんなら恨んでもいい。」”
むしろ好都合なのか……そこまで覚悟したの……
“「……なあ、何を心配しているんだ?俺はただ君より遅く帰るだけだ。帰らないわけじゃない。」”嘘だ。
“「嘘つき。」”
“「嘘ついてない。」”嘘だ。
“「じゃあ、何で約束できないの?」”
“「そんな約束何の意味もないだろう。保証できないし、できるかどうかもわからない。だったら、しないほうがいい。わかったか?何の意味もないんだよ。」”
大丈夫。これはわざと怒らせるだけ。
“「わかった。」”
“「そうか……言ったよ。恨んでも全然いいって。」”
“「恨まない。」”
“「そう……じゃあ、帰る方法を教えるよ?」”
“「うん。教えて。疑うのはもうやめます。疲れた。」”
“「……散々質問しておいてこれ?ないわ。」”
“「早く教えて。」”
“「わかったよ。」”
そして、五十鈴部長がその方法を教えてくれた。
“「……そんな簡単に?」”
“「簡単じゃないから。」”嘘じゃない。
“「どうして簡単じゃないと言い切れる?」”
“「……質問はなしじゃない?」”
“「なら答えなくてもいい。」”
“「なら、そうする。それに、そろそろここから離れた方がいい。」”
“「わかった。」”
“「じゃあ――」”
“「待って、最後だけ、一つ質問させて。」”
“「なんだ?推測とかの質問なら、ノーコメント。」”
“「ううん……関係ないこと。漫画のことが聞きたいだけ。」”
“「漫画?」”
“「うん。」”
“「どうだろう。言ってみたら?」”
“「『何のために』やっていたら、『意味ないもの』も『意味あるもの』になる。これはどんな漫画のセリフなの?」”
長い沈黙。
“「ああ、そうか……もう前提が知っているんだ。なら、知っても知らなくても、どっちに答えても同じだ。でも、無関係な質問だろう。このセリフはアレだ。OO漫画の主人公が言ったセリフだ。」”
やはり……嘘つき。
“「嘘つき。」”
“「恨んでもいいよ。だが、君だけは絶対帰らせる。これなら約束できる。」”嘘じゃない。
だからこそ恨む。一緒に帰りたい。
“「私は――」”
私はもっと何が言いたかったが、パチと……
****
交流室の風景が広がった。
「さっき……紙切れが浮いてましたね。」とメリー伯爵が言った。
「あ、ああ……」ウィリアム侯爵も言った。
さっきのこと、誰もわかっていなかったようだ。あの三人がやったこととか……私と五十鈴部長の会話とか……時間もあまり経っていないようだ。
「どうだ?密書の紙が浮いた。そして、さっきの窓と本、それは私たちを迎える合図だ!つまり、私たちの友人が教えてくれたサイン!信じてくれる?」まるで五十鈴部長の言う通りに、ポン!と今度は机が大きく震動した。
「ほらね!」
「なるほど……」ウィリアム侯爵が信じている様子。
でも、メリー伯爵は少し疑っている様子。
「嘘だ!あれは嘘!五十鈴部長がそんなことを知らない!メリー伯爵様。信じないでください!」
恐らく私の態度が豹変したから、少々驚いただろう。メリー伯爵は少し驚きの表情。
「え、ええ。信じていませんよ。しかし、クロイ様の友人でしょう?いいですの?」
「いいです。大丈夫。その前に、あなたたちに聞きたいことがあります。ロードルフ子爵も答えてくださいね。」
強引に繋げるなら、私もできる。
(なんだ。さっきの問題か?光?)
「さっき、この密書が浮いた時。光っていた。あなたたちは見えました?」
「光?」全員見えなかったようだ。




