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「不老不死」、その正体はすべて「嘘」であり、「不確定のもの」である。
そして、メリー伯爵の調査によると、それらは大体錬金術によって作られた不明な薬だった。成分も有害金属だ。
なぜ金属で作ると言うと、金属の中に魂が存在するというわけわからない説があったそうだ。
つまり、全てがでたらめということ。
不老不死を求める行為はあまりに愚かすぎると、最初から、メリー伯爵はこのことを知っていた。
「不老不死」のこと、そのどれも重要な情報がなかった。
しかし、私はメリー伯爵と長い時間の会話をして、少し落ち着いた。ロードルフ子爵もずっと代弁してくれていた。
外ほぼ暗くなっていた。
結構長い時間喋ってしまった……
「ふふ、『不老不死』を追求するだけでは意味がありません。しかし、『何のために』やっていたら、『意味ないもの』も『意味あるもの』になります。ロードルフ様。この言葉をよく覚えていてくださいませ。」
「ふん。元々わかっております。メリー様。」
「あら、そうですか。なら、誤解を招くような言い方はおやめくださいな。クロイ様はかわいそうですわ。」
「はっ!説明する義務がありません。」
「まあ、嫌な男ですわ。」
何でか、二人が会話している。
(あの……それでは、どうしてメリー伯爵様はロードルフ子爵のためにそのような嘘をつくでしょうか?)
「……どうしてメリー様は俺のためにあの嘘をつくでしょうかとこいつが言った。」
メリー伯爵は羽扇で口元の部分を遮って、ふふっと笑い出した。
「ロードルフ様。わたくしのことを全然言いませんでしたわね。これだから、君とあの子が助けたくなりますわ。」
(どういう意味?)
「……話を聞け。」ロードルフ子爵は言うつもりがないようだ。
「ふふっ!どうやらわたくし自身が話すしかありませんね。」
数秒遅れて、メリー伯爵は続いて言った。
「実は、わたくしも愛する人がいますわ。その人のために、結婚したくありませんですもの。」
愛する人のために、そうか……
今までの話を聞くと、メリー伯爵は助ける気持ちが純粋すぎる。目的もなしに誰かを助けることなんて、「人」であればありえないことだ。メリー伯爵は「人」だ。必ず自分の目的もあるだろう。
そして、私のこともきっと……
「ふん。そろそろだな。お前、少し落ち着いたようだな。なら、少し俺と話してもいいだろう。」
(それは、別にいいが……)会話ができるなら、誰でもいい。
「お前、こんなことを言ったんだろう。気持ちは考えるより、感じるものだと。」
(ええ、そうだが……)
「なら、人は自分の『気持ち』ばっかり考えるとどうなるのか。お前考えたことがあるのか?」
(人は――あ!)
「お前の答えを聞かせろ。」
(人は、わがままな生き物になる。)
「ふん。悪くない答えだ。取り乱していたが、知能が下がっていないようだ。」
この言い方はまるで前の仕返しだった。
「この間のこと、お前が適当なことを言ったわけではないとわかっている。理にもかなっている。だから、受け入れた。しかし、今回のことはただのわがままなだけだった。違うか?」
(そうだね……違わない。)
反論の余地がなかった。私は突然「会話」がしたかったから。
今回メリー伯爵が良かったものの、他の場合だったら、普通に迷惑をかけただけだった。人を殺す時と全然違った。
私は、わがままを言ってしまった。
(ごめんなさい。)
「ふん。よく覚えておけ。たとえお前は死んでいたか死んでないか、帰りたくない『気持ち』はないだろう。」
(ええ、そんな気持ちはない。今も、帰りたいから……)
「そうだろう。だったら怯えるな。お前が探さなくても、俺は探す。身体の中に不明な存在がいただけで、気持ち悪ぃ。俺の立場に考えたら、わかることだろう。」
(それも……そうだね。)
「ふん。ちなみに、俺にお前が感じた『不安』を押し付けたな。言っている意味がわかるな?」
(わかっている。)罰を受けなければ……
「まあ、そのことは後程で決めよう。今、重要なことがある。さて、メリー様。」
「あら、何でしょうか?」
「君は、どう対処するつもりでしょうか?」
うん?どういうことだろう……
メリー伯爵は少し考えてから、羽扇で顔を隠した。
「クロイ様のことでしたら、全力で助力いたしますわよ。」
「……申し訳ございません。曖昧な言い方でしたね。」
「それなら何も言わなくて――」
「メリー様。君は王族と対立してしまったことにどう対処するつもりでしょうか?」
あ、そうか。昼のこと……
メリー伯爵は同じ姿勢で、何も答えなかった。
「昼頃の話がうやむやにされていたが、俺は忘れていません。俺は君の『提案』を断りました。君はどう対処するつもりでしょうか?メリー様。」




