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悪領主、自分の意志と戦う  作者: ヨガ
第四章
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 私、メリー伯爵が一番「貴族」らしくない人だと、最初から何となく思っていた。


 なぜなら、ロードルフ子爵から聞いた嫌われている「原因」が、四人の伯爵の中で、メリー伯爵だけが一番具体的ではなかった。


 四人の原因を簡単に整理すれば、


 カーベーリ伯爵→領地の面積問題

 レンファ伯爵→仕事の支援問題

 ビルディ伯爵→公爵との関係性(身分・交流問題)

 メリー伯爵→不老不死……


 何で不老不死を求めているのに、ロードルフ子爵が嫌われるの?


 この一ヶ月間、私は貴族の知識を勉強しながら、ロードルフ子爵と話し合っていた。そして、貴族の知識を知れば知るほど、メリー伯爵の「原因」がわからなくなってしまった。


 彼女の「目的」を妨げる人物、どうしてロードルフ子爵はそう思ったの?ロードルフ子爵の答えが「彼は騎士だから」だ。


 この国では、「騎士」と一番似ている職業は「警察」だ。騎士の起源も「ライン・バイアス」によるものだった。私にとって、「ライン・バイアス」は益々現代観を持つ人物になっていた。だから、一ヶ月前に、「巡回」のことに勘違いしてしまった。


 そして、騎士は身分に関係なく、誰でも逮捕できる人だ。犯罪者を殺すこともできる。ロードルフ子爵は貴族の中で、かなり特例な身分だった。


 元々「爵位」と「領主」の位置はクソ親父から引きついたものだったし、「婚約者」も王族から押し付けられたものだ。では、ロードルフ子爵は元々どういう身分なのか?その答えが「騎士」だった。


 つまり、彼は「メリー伯爵を逮捕することができる人間」だから嫌われていたと、考えていたらしい。


 しかし、これでは二つの問題が発生する。


 まず、ロードルフ子爵の「名声」・「評価」がメリー伯爵と関わっている。その詳細がロードルフ子爵もわかっている。つまり、「名声」・「評価」のことは二人で決めたことだ。


 そして、ロードルフ子爵の「評価」……あまり良くなかった。その原因はメリー伯爵が「悪い噂」を流しているから。


 悪い噂を流す原因は、彼女が被害者を装うつもりらしい。被害者になって、「集中派」の決定への嫌がらせと名誉の打撃につながるという。それに、ギリギリのラインを狙っている。一方的すぎると、怪しまれる可能性もあるから、また領地の経営にも問題が発生するかもしれない。


 どのような手法かわからないが、メリー伯爵は噂の操作と評価が気にしているのが確かなのだ。


 彼女はロードルフ子爵との「約束」も守った。


 “(ロードルフ子爵、君はメリー伯爵が『評価』のことを気にしていて、『噂』の操作も得意だと言った。でも、これだとメリー伯爵はわざわざ君の『評価』を下げて、君に注目されたいということになるよ。これおかしくない?)”


 “「……知るか。犯罪のことが隠蔽したいじゃないのか。あるいは、俺の信用を取るつもりとか。」”


 “(それでもおかしいと思う。犯罪のことが隠蔽したいなら、わざわざ君と協力体制を取る必要がないし、信用を取るだったら、「悪い噂」を流すより、良い噂のほうがいいと思うよ。)”


 “「……だから知るか、そんなもん。俺は最低限の評価しか気にしていないからだろう。それに、『いい影響』だけが『メリット』じゃない。お前が言ったことだろう。」”


 “(では、君の心証を悪くして、どんな「メリット」があるの?)”


 “「それこそ『不老不死』じゃないのか?」”


 “(ええと、ロードルフ子爵から見て、メリー伯爵は本気で信じているの?これだけに関して私にはわからない……)”


 “「だから俺も知らん……しかし、あの女は約束を守った。それでいいだろう。」”


 “(では、何で君との「約束」を守ったの?もし信用を取るつもりだったら、このような方法より、もっと「貴族」らしい方法でいいじゃない?はっきり言って、ロードルフ子爵は「気持ち」を知る前に、そのほうが一番信用取りやすいよ。)”


 “「……確かに。だが、これはあくまで俺らの憶測にすぎん。俺に聞くより、本人に聞いた方がいいだろう。俺は答えられん!」”


 “(やはり、不老不死を求めている原因……聞いた方がいいと思う。)”


 “「その原因……『気持ち』という意味の方か?」”


 “(ええ、そうだよ。評価が気にしている時点で、彼女は君より「人」らしい。)”


 “「おい!くどいぞ!」”


 “(すみません。でも、君たちの協力体制、婚約が押し付けられるからだろう。彼女は君との約束を守った。それ以上のことがやらなかった。彼女の気持ち、確かめてみたくない?そして、「不老不死」のこと、変えさせたくない?)”


 “「それはしたいが……いや、なるほど。『やめさせる』じゃなく、『変えさせる』、そういう意味か。でも、やりたくない気持ち……どう確かめればいい?」”


 “(うん……じゃあ――)”


 ――会話の流れがロードルフ子爵に任せる。私は気になることを言うだけ。


 予想では、二人が交流しながら、気になる部分を言うつもりだったが……

 まるで警察の訊問みたいになっている。


 そういえば、ロードルフ子爵は「壁男」と呼ばれているらしい。なんだがわかっているような気がする。

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