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悪領主、自分の意志と戦う  作者: ヨガ
第四章
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1

 メリー伯爵と対面する前日。


 私たちは「犯罪者」についての論争から、一ヶ月の時間が過ぎた。その間、色々なことをやっていた。罰を受けることとか、無駄話とか、巡回とか……一番大きなことは、恐らく騎士団の問題と、貴族の知識を教えてくれることだろう。


 騎士団は「無駄な税務」と「心がまとまってない」問題が抱えている。私は何とか「ディベート」の方法で、二つの立場に分けて、討論し合っていた。


 そして、討論が一段落のあと、残りは給料がどう「固定」すればいいのかという問題だった。でも給料の問題になると、ロードルフ子爵に任せるしかない。私はただの学生だから。


 一応バイトした経験があるけど……もし聞かれたらその時で話そう。


 それで、貴族の知識というと――


「――では、この『立場』の貴族とこいつの『立場』はどういう関係になるのか?答えろ。」


 ロードルフ子爵は簡単な図形で描いて、矢印で双方の関係性について聞いてきた。


 マル ←?→ バツ


 (ええと、「マル」の貴族は、「バツ」の貴族に対して「肯定」的な意見を述べていたが、「バツ」の貴族はただ「静観」的な言葉で返していた。


 つまり、

 マル → バツ 〇。

 バツ → マル △。 

 ということだね。)


「そうだ。お前は『言葉』の意味に察知することができるが、時々あいまいな言い方があった。少なくとも『貴族』にとって、それは良くない言い方だ。」


 (そうね。元々貴族じゃないから。でも、そんなに「立場」を鮮明にしたら、少し不利と思わないの?もう少し濁って、退路を残しておいた方がいいじゃない?)


「言ったはずだ。『貴族』にとって、『曖昧』になればなるほど嫌われているんだ。お前はこんな言い方をしたことがあるんだろう。

 『大事だけど、無視する時も必要になる』とか、

 『やりたくないけど、やらせてもいい』とか……

 もちろん意味が分かれば、言いたいことが理解できる。

 しかし、『立場』が変わると、このような言い方がただのイライラする言葉だ。」


 (うん。意味がわかる。たしかはっきりすることが大事だよね。)


「そうだ。では、なぜ『はっきりする』ことが大事なのか、答えろ。教えてやったはずだ。」


 (うんん……たしか「立場」の明瞭化によって、「貴族」との付き合いをうまくなるためだったよね。つまり、「仲間探し」。)


 ロードルフ子爵は「仲間探し」という言葉に、ふんと嗤った。


「ふん……そうだ。お前もやったんだろう。最初の頃。」


 私は「仲間」がほしかったと、二ヶ月前のアレ……


 (そういえばそうだったね。)


「お前意識したことがなかったのか?」


 (うんん、何となく感じたけど、明確にわかることじゃなかっただけ。)


「ふん。ならお前、ちゃんと自分の話を合わせ方と『気持ち』に感謝しな。」


 (じゃあ、ありがとうございます。過去の私自身よ。)


「ふん。もうふざけるつもりはない。これで大体の知識が教えたはずだ。明日メリーと面会する時、お前も少し役に立てるだろう。」


 (はーい。頑張ります。)


「気になるところがあればその場で聞いてればいい。俺は状況次第で聞く。」


 (わかった。)


 貴族の知識――それは貴族としての「立場」、「言い回し」、「立ち回り」などのことだ。これらは学校の友達を作ることで考えたら、そこまで複雑ではない。


 大事なのは「立場」の繋がりだ。もし立場の繋がりがある場合、言葉一つ一つの意味も大きく変わる。これが知識を教えてくれる原因。


「権利派」のメリー伯爵と、一応「分配派」のロードルフ子爵。二つの派閥の人物が明日面会することになる。


 しかし、これも一つ「婚約者」の面会だ。形式上の面会をして、二人の感情が良好だよというアピール。


 つまり、会話が複雑になる可能性があるから、私にもどう対応するかと考えてほしいということ。


 メリー伯爵が「不老不死」を求めているため、彼女はどんな人なのか、私も気になっているところだ。


 ロードルフ子爵から聞いた情報によると、「評価」が気にしている人で、「噂」の操作も得意らしい。ロードルフ子爵の「名声」・「評価」も彼女にかかわっている。


 だから、私にとって、メリー伯爵は重要な人物になる。


 そのため、何のために「不老不死」を求めているのか知る必要になる。

あまり本篇と関係ない話のため、ここに置いときます。


第三章11話、全ての話し合いが終わったその後――


黒井さな子は気付いてしまった。

あれ、そういえば、私……もしかして、私……!

(ロードルフ子爵……)

「何だ?」

(私、ずっとパパって言ってた……?)

「あ?そうだが、それがなんだ?」

(……いいえ、何でもないです。)

「はあ?なんだお前。」

……恥ずかしすぎる!


恥ずかしいと思っている黒井さな子である。

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