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また三日も持たなくてすみません。
アップしました!
意志の表明・気持ちの爆発。
ロードルフ子爵は初めて自分の「気持ち」と向き合った。
何でロードルフ子爵は突然こうなってしまったんだろう?と思いながら、私は何も言わなかった。
他人から見て、恐らくロードルフ子爵一人で暴れているだけだと思われるが……「私」がいるから、そうじゃないとわかっている。
私たちはしばらく何も言わないまま、気まずい空気が漂っている。
ロードルフ子爵は「気持ち」の整理をしなければいけない。私もさっきのことを振り返って、試しに「気持ち」が爆発した原因を見つけ出す。
そして、私は自分のミスに気づいてしまった。
そうか。私はやってしまった……これは私のせいだ。私に責任がある。
(ロードルフ子爵、君は初めて自分の「気持ち」を無視してなかったね。)
「あん?それがどうした。こんなむちゃくちゃな感じ、気分が悪い!うんざりだよ!」感情が静まったが、気持ちの整理がまだできてないみたい。
(今までずっと無視してきたから、全部拾ったら、気分が悪くなるのは当然だと思う。)
「うるさい!しばらく黙ってろ!」
私もそうしたかったが、この「気持ち」の爆発の原因が私だ。そんな無責任なことができない。
(……「気持ち」の整理の仕方、教えようか?)
「いらん!こんな『もの』、無視したら……」
これはやはり教えたほうがいい。「気持ち」のことに気付いてしまった以上、もう隠す必要がない。
(「気持ち」は「もの」じゃない。それは「君」自身の「意志」だ。)
「うるさいな!こうなってしまうなら、やはりずっと無視した方がいいんだよ!」
ロードルフ子爵は少し静かになった。視線が泳いでいる。彼は混乱している。手が震えている。その震え方が怒りだけじゃなく、他の複雑な感情も含めている。
彼は初めて手に入れた「気持ち」に、手が焼けるほどにどうすればいいかわからない。
(そうね。もし、私に教えられたくないなら、私は君の「気持ち」を尊重するよ。)
「ぐ……」
(でも、君は「気持ち」に対しての「対応」は適切ではない。少なくとも今ではね。)
「はぁ、はぁ……どうでもいいことだろう!それに、貴様はさっきから何なんだ!『あなた』ではなく、『君』呼ばわりして!」
(それは、「君」が「人」になったから。)
「意味わかんねぇよ!『気持ち』はどうでもいいことだろう!」
(違うよ。「気持ち」はどうでもいいことじゃない。さっきも言ったはず。それは「君」自身の「意志」だ。)
「『意志』なんて……」
(君は「気持ち」・「意志」がないと思いたかった?でも、それはただ君の「クソ親父」に何も教えてもらえなかっただけ。君にはちゃんと「気持ち」があり、「意志」がある。)
ロードルフ子爵は何も言わない。大きな息をしながら、何も反駁してこない。
(君の「クソ親父」は何で君に教えなかったかはわからない。でも、「クソ親父」は君に「人」として一番大事なことを教えなかった。これだけは事実だ。
そして、その「クソ親父」のやり方が「人」として通用できない。彼は宮廷闘争に入り、勝手に死んで、君まで巻き込んだ。はっきり言って、君の言う通り、アイツは「クソ親父」だ。
だから、君はずっとアイツのやり方でやったら、君も同じく「人」でなくなる。そして、いずれ勝手に死ぬだろう。)
「ならばどうすればいいんだよ!」
(そうね。正直、君は一体どういう「気持ち」なのか、私もわからない。でも、少しずつ整理していけば、わかるようになると思う。)
「俺には……できない。こんなの……わからん。」ロードルフ子爵は両手を頭に掴んで、苦しい感じがした。
(「気持ち」は「考える」より、「感じた」ほうがいい――)
「だから俺には――」
(――でももし、本当に考えてやりたいなら、「ルール」を思い出そう。今の君には「感じる」より、「考えた」ほうがいいだろう。)
「『ルール』……」
(ええ。例えば、そうだね。
ルール2.少しずつでもいい。なるべくお互いの「気持ち」を無視しないこと。“わからない時、「教えてください」と言いましょう。”)
「はあ?俺に『教えてください』だと……」
(君は「どうして言いたくない」の?)
「それは……」
(それは、「領主」としてのプライドだから?それとも、「君」自身の「気持ち」が言いたくないから?)
これを聞いて、ロードルフ子爵はしばらく無言のまま、机を凝視していた。
「『領主』としての『意志』……俺自身の『気持ち』……」
この独り言に私は何も言わなかった。気持ちの整理は彼自身しかできないから。
少しの間、私たちまた何も言わなかった。
そして、
「……おい。」
(何?)
「他に、まだあるのか?やはり……難しい。」
(そうね。では、何で私が「やりたくない気持ちが大事だ」と思う?)
「……知らん。」
(少し逆転で考えたらわかると思う。何で「やりたい」ではなく、「やりたくない」のほうが大事だと。)
「やりたい……やりたくない……前に言った『自由意志』か?」
(ええ、結構近い。)
「だが、これを知ってて、やはりわからん。他にはないのか?」
(そうね……)
正直、“気持ちの整理の仕方は人それぞれ。”これはパパが言ってくれた言葉。
「気持ち」は考えるより、感じたほうがいい。これは私にとっての場合。私には時間があるから、じっくりと感じられる。
だが、ロードルフ子爵にとって、一番適切な方法は何だろう?彼は今早く知りたがっている。
彼は、知りたがる一面がある。
彼は、感情的な一面がある。
彼は、理解が早い……
もしかしたら、ロードルフ子爵の場合、「気持ち」は感じるより、考えたほうがいいかもしれない。
(……わかった。じゃあ、ルールに沿って、こういう時、何を言った方いいの?)
「ふざ――スゥ……」“ふざけるなよ”と言いたいかな。ロードルフ子爵が言い出す途中で深呼吸した。
そういえば、この深呼吸の仕方もあの五日間で私が教えたことだった。感情的になる時、こうした方がいいよと。
「……教えてください。」
(お、素晴らしいです!)拍手してあげたかった。
「おい!」
(これは皮肉じゃないよ。君はちゃんと自分の「気持ち」が言えたから。)
「……ふん。」
(では、そうね。ロードルフ子爵なら、「ディベート」で気持ちを整理することができると思う。)
「あん?『ディベート』は『説得』のために使えるものじゃないのか。」
(それは「競技」の場合だね。前もやったように、「ディスカッション」も「ディベート」の応用だから、他にもいろいろなやり方がある。今は「気持ち」の整理のために使うの。)
「あっそう。」
(あと、これは説得じゃないので、もっと自分の「気持ち」を言った方がいいと思う。整理するためだから、「メリット」と「デメリット」のことはあまり考えなくてもいい。)
「……これは『ディベート』になるのか?」
(ただ形式上の応用だから、厳密に言えば「ディベート」にならないかな。「ディベート」の使い方も色々あるから、ここでこだわらなくてもいいよ。)
「ふん。」
(それと、「気持ち」の意味は結構曖昧なので、この「気持ち」の定義は「感情」の意味じゃない。「価値観」・「意志」の意味に近いものだと思ってください。)
「あっそう。」
(では、この原因の発端――「犯罪者」は「人」として見るべきか、是か否か。これについて、語り合おうか。)
価値観のぶつかり合い、心の戦いが、始まる!
↑連載漫画なら、こう書きたかったかもしれません。
でもこの小説……漫画化するの難しいと思う。




