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悪領主、自分の意志と戦う  作者: ヨガ
第二章
19/75

7

おまたせ。

三日後じゃないけど、アップしました。

 ロードルフ子爵はしばらく仕事をして、一段落が終わった後、昼ご飯の時間だ。


 当然、昼ご飯の時、私たちは交流しない。ロードルフ子爵は口で話さなければならないから。


 ルールとルールの前提条件がまだ決めていないし、無闇に話しかけないほうがいい。


 そして、昼ご飯を食べる前に、やはり傷口を見て、手を洗ってからだ。


 昼の食事が済ました後、ロードルフ子爵は事務部屋に戻った。


「では、ルールの前提条件について――」ロードルフ子爵は椅子に座ってから、さっそくルールについて話し合っていた。


 主にどう修正すればいいかの話。


 そして、ひとまず討論した結果、ルールの前提条件は――


 1.ルールの変動および修正(増加・減少、意味の改変など)について、私たち二人によって、状況と判断の上に、もう一人の合意を得てから可能だ。


 2.ルールを修正する時、時間と場所は二人の合意の上で、討論しなければならない。


 3.この「前提条件」もルールの修正箇所に含める。「前提条件」を修正するたび、同じく「前提条件」第1.2の項目をもとに修正する。


 ――三つの項目となった。


(うん。少し曖昧な部分があるが、法律じゃないから、ある程度のグレーゾーンが必要だね)。


「じゃないと、臨機応変にできないだろう。」


 (そうね。では、まず私から、ルールを――)


「待て。まずお前が昨日の『気になる』ことを教えろ。」


 (……でも、今「ルール」がまだ決め終わってないよ?)


「わかっている。しかし、お前の『ルール』は嘘つくための『ルール』だったら、どうしようもないだろう。」


 なるほど。考えてなかったけど、確かに彼にとって可能性がなくはない。でも――


 (あのね、ずっと言ったけど、この「ルール」は「お互い」のために決めるものだ。懐疑的な精神を持つのは素晴らしいけど、「陰謀」の領域に入ったら、「不信」しか残ってない。


 私に対して警戒しているのはわかっているよ。


 しかし、あなたが「ルール」まで疑うなら、「ルールを決める」こと自体の必要性がなくなる。)


 どうして嘘つくための『ルール』を思いつくのか、恐らく、彼自身が思いついたのだろう。


 だから決める前に聞いた。


「そうか。しかし、保証がない。」


 これは、もう一つ前提条件を増えたほうがいいかな。


(なるほど。じゃあ、これも「前提条件」の部分に増やそうか。)


「ああ。そうしろ。」ロードルフ子爵はあっさりと了承した。


 そして、ルールの前提条件が四つとなった。


 1.ルールを決めることがお互いのために決めるものとなる。害意、また不利な状況に陥るために決めるものではない。


 2.ルールの変動および修正(増加・減少、意味の改変など)について、私たち二人によって、状況と判断の上に、もう一人の合意を得てから可能だ。


 3.ルールを修正する時、時間と場所は二人の合意の上で、討論しなければならない。


 4.この「前提条件」もルールの修正箇所に含める。「前提条件」を修正するたび、同じく「前提条件」第1.2.3の項目をもとに修正する。


 認識のずれがないか、私たちは文字の意味を確認した上でこの四つの前提条件に決めた。


「お前が『ルール』を決める前に、俺も気になることがあったんだ。」ロードルフ子爵は紙の上に「線」を書いている。書いているものは、さっき決めた「前提条件」だ。


 事務の仕事でよく見たから、ロードルフ子爵は文字を書いても、私には「線」しか見えていない。


 一応書く前に確認させたが、やはりロードルフ子爵が文字を書いても、私にはただの「線」しか見えていない。


 本当にわけがわからない。


 (何?)


「お前、『文字』がただの『線』しか見えないだろう。俺が書いたものに信じるのか?」


 (信じるよ。)


「何でだ?お前はそこまでアホではないはずだ。」


 もしかして、私が気持ち的に信じたいと思いこんでいたのか。いわゆる、理由を言えということかな。


 (ルールは信頼のもとに表すもの。あなたが自己解釈で書くなら、お互いルールを確認する時、言葉に表すものだ。

 そして、人が嘘をつくとき、もっと嘘をつかなければならない。

 あなたは自分に不利な状況をする人じゃないと思う。

 それに、あなたにとってルールも一つの「牽制」だろう。

 だから、信じる。)


「……ふん。もしここで『気持ち』とか言ったら、お前はただのアホだ。」


 やはり、試されたね。


(そうだね。)


「それで、もう一つ気になることがあったんだ。」


(何?)


「お前、文字書けるか?」


(え、書ける……と思う。)正直、わからない。もし私が書いたら、文字は「文字」になるのか?「線」にならないのか?


 そうか。さっき私はただ試されたじゃなく、推測のことも考えているんだ。


「俺が文字を書いても、お前にとってただの『線』だろう。なら、お前は何か思いつかないか?」


(そう……だね。確かに気になる。もし「私」が書いたら、どうなるの?)


「知らん。だが、試してみないか?」


 迷う。これは確かにとても気になることだ。


 だが、私はなるべく身体を借りたくない理由もある。その理由には、重要な要素が「恐怖」、「気持ち」、そして、一つの「推測」だ。


 (……やりたい気持ちはある。だが、ルールを決めてからにしよう。心の準備も必要だ。ロードルフ子爵、なぜ必要なのかあなたもわかるはずだ。)


「……そうだな。勝手に推測されるのが不快だが、認めよう。なら、さっさとルールを決めろ。」


 (わかった。じゃあ、お互い思いついたルールを発表しよう。)


 そして、ルールの大体な草案が決めた。


 ****


 ルールの前提条件:


 1.ルールを決めることがお互いのために決めるものとなる。害意、また不利な状況に陥るために決めるものではない。


 2.ルールの変動および修正(増加・減少、意味の改変など)について、私たち二人によって、状況と判断の上に、もう一人の合意を得てから可能だ。


 3.ルールを修正する時、時間と場所は二人の合意の上で、討論しなければならない。


 4.この「前提条件」もルールの修正箇所に含める。「前提条件」を修正するたび、同じく「前提条件」第1.2.3の項目をもとに修正する。


 ルール:


 1.お互いに悪口を言わないこと(例:アホ、間抜け、馬鹿……)、ある程度の荒い口調は大丈夫。どの程度がダメなのかは双方の判断による。


 2.少しずつでもいい。なるべくお互いの「気持ち」を無視しないこと。わからない時、「教えてください」と言いましょう。


 3.勝手に人や人の人生に評価を付けないこと(例:くだらない人生、つまらないやつ……)。


 4.勝手に物事を押し付けないこと。(例:仕事、身体……)必要な時、相談の上で合意を得てからする。


 5.仕事の時、無意味な質問をしないこと。意味があっても、時間と場所を考えてからする。


 6.お互いに命令しないこと。もし命令する意味は何がある時、その意味は何なのかを教える必要がある。


 ルールの増減・修正する場合がある。その時、前提条件をもとに修正する。


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