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心のアンロック(解放)
優しさは要らないなんて、
誰よりも優しさに飢えてるくせに。
愛されたいと言いなさい、
かたくなな心のカギを壊して。
想いは言葉に出来ないから、誤解やすれ違いを生むんだよ。
走り続けて辿り着くまでに、どれだけの涙が必要なの。
散々な目にあって骨折り損でも、
それでも今でも夢を見てるじゃない。
世界が終わる瞬間にあなたが隣にいる、
暴力が支配する星でも、あのひと言が忘れられないから。
カタチあるものすべてが消えてしまう、
見栄と虚飾を競った昨日さえも。
脳神経伝達回路が繋がってゆく、
アンロック(解放)されてゆく失われた記憶。
暗闇の中で光が光輝を増すように。
誰も奪えないこの誇りは消えることなく、
心がおざなりにされる星で大切なもの。