最高のへたれ
私は最高のへたれ。
へっぴり腰の田舎侍。
アスファルトに咲く花を摘んで、
恋占い占いするいけない子。
溜め池に落ちたとか犬の○○を踏んだとか、
そんなことはどうでもいい。
問題は今日の浮世だ。
宇宙旅行が出来る時代に、殺し合いをしている。
憎み合い傷つけ合う世界で、虫歯を見せて笑っている。
私は最高のへたれ。
悲しみに酔って泣いている、
そんなあなたは黄昏の泣き虫さん。
世界中の涙があふれて海面上昇。
欲しいものが大きいほど無理といわれるほど、
手に入れたとき死ぬほど嬉しいもん。
失うことを恐れて頭でっかちになってる、
そんな耳年寄りにはっぱをかけて。
あなたの常識をぶち壊す。
冷めていた瞳はギラギラ燃え上がり、
見るもの触るもの全てが色を変える。
あなたを励ます為の必殺の秘密兵器。
心のハラワタをえぐってくれる、最高の言葉を待っている。
モテないとかついてないとか、
そんなことはどうでもいい。
呆れるくらい輝いてるあなたは、大切なものを見つけたね。
ブラックを呑めない私は、
甘ったるいカフェにまったりと。
ときめきバキバキで、骨折り損のくたびれ儲け。
辛いと言えない辛さはなんか辛い。
今夜も一杯やりながら夢を見ている、
流れてゆく夜にひとりで語りかける。
宇宙の果てまで衝動のままに。
胸を締めつけるときめきは、
最高のへたれ。