544/656
溺れる変態はパンツを掴む
世界は陰謀によって運営されている。
先駆者たちは始末され、しけた魂胆が蔓延する。
言葉は果てしなく弱くて、
誰も救えない。
確かな絆が欲しいのに、
他人と関わってはいけないと教える。
あの世には名誉も札束も持ってはゆけない。
記憶に刻んだ思い出という宝物を抱えて。
ただひとつ人間が果たさなければならない約束は、
自らの手で争いを捨てること。
憎しみと悲しみを生み出す愚かな醜い争い、
それをやめられないのは、
支配者の思惑。
メディアもコメンテーターも戦争を肯定して、
何故争うのか、その理由を子供に教えられない。
欲しいのは軍事知識なんかじゃない、
報道規制が伝えない悲惨な戦争の実態。
人は争いで文明を築いてきたのなら、
前人未踏の未知の領域に踏み込むのは、
人類のファーストステップ。
支配者が生贄を使い悪魔と契約を交わしても、
愛をみくびってはいけない。
産まれると誰もが記憶を封印されるペナルティを、
どう乗り越えるのか。
幾つも失敗を繰り返し、
先人たちが果たせなかった約束を。