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愛すべきアホの為に
愛すべきアホの為に、
私はクソを叫ぶよ。
「私はおんどりゃあの妖精」
「あなたが落としたのはこのみすぼらしいクソですか?」
「それともこの見事なクソですか?」
くっだらねーアホみたいな陰謀世界で、
必死こいて愛を叫んだって。
シラケるばっかりだよ。
救われたいと願った夜は、惨めに無様に消えてゆく。
今夜も安酒にホロ酔い気分で恋い焦がれてる。
あんなにもう駄目だと思ったのになあ。
今は踏んだり蹴ったりのシケモクみたいな毎日でもいいよ。
愛すべきアホの為に、
いつかクソ真面目に語ってやる。
この世の全ては愛が変換された姿なんだぞって。