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スターシード
銀河の渦に眼を回して、輪廻の旅を続ける。
歩き疲れたら君の声を思い出すよ。
こぼれてゆく涙は風に溶けてゆく。
始まりと終わりの場所の光のプリズム。
未来を夢見て信じた季節を、精いっぱいの想い出に変えて。
もしもときめきが全てを変えるのなら、傷跡さえ肌に優しい烙印だから。
遥か彼方で呼んでいる。
世界を支配しているのは悪魔、悪意が世界を運営している。
全てが嘘に塗り替えられる、真実の上に。
終わりを感じてしまう夜、力が欲しいと泣いている。
星の子供たちが歌っている、心の歌を。
運命の等価交換が世界を変えるから。
何かを得る為に何かを失ってゆく、希望すら売りものにして。
カッコいいセリフで骨抜きにする吟遊詩人は、
今日の糧も稼げない。
愛の道標に置き去りにされた迷い子が、疑いを憎んでいるから。
肝心なことが言えない、想いが何ひとつ伝わらない。
何もいらないとは、全てが欲しいということ。
もしも願いが叶うなら、お星さまに橋をかけてほしい。
誰もが必ず出逢えるように。