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栄光の点火タイミング
人生ってやつが信じられない。
カネの為に運営される世界で、カネの為に生きている。
道標は慟哭とともに惨めにすり替えられる。
惑星新基準の精神と身体、切羽詰まった待ったなしの問題。
もしも何もかもが間違いで、私たちが冗談なら。
教えられたこと覚えたすべてが崩れ落ちる。
確かなものなんて何もないさ、
自分を信じる力があれば。
傘も差さずに濡れている、月曜の夜は。
雨に向かって鼻歌を歌う、水溜まりがはしゃいでいるから。
いつか見た夜明け前の空、泣き濡れるよりも輝きたいんだよ、
星が躍っている、漆黒の闇の中で。
祝福が待っている筈の明日、
予定調和に騙されて死んで逝く前に。
来たるべき時代、新世界の流行はときめき。
世界が痛みを知る理由なら、体験する為にあるのなら。
すべては約束されている、栄光の点火タイミング。
瞳が激しくスパークする、運命のクランクを回すように。
憧れた夢、何もかもが惑星再構築に組み込まれるまで。