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新の詩篇  作者: ノーリターン新
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バースデーケーキ

ひとりっきりじゃ戦えないよ。


孤独が武器なら触るもの全部傷つけて。


運命にあっかんべーをするのは、虚しくて儚くて。


何ひとつ手に入れられない、ショーケースを眺めているだけじゃ。


バースデーケーキにローソクを立てていつか分かれてゆく道に、


あなたが欲しいと泣き叫んだ。


天の罰を受け入れて、心に焼き付ける烙印。


受け入れるものと受け入れられないものにどんな違いがあるの。


覆面の観客が石を投げる、おひねりをぶつけるように。


世界線が違っても必ず出会える、見慣れた景色の中で。


喫茶店のコーヒーに浮かぶクリームは渦を描いて、世界を呑み込んでゆく。


ラストオーダーはあなたの心、焼きもちを焼いて食べるのはにがい恋の味。


お祭り騒ぎが始まる。


みんなが一斉に卒倒する劇的な流行に、屁理屈は要らない。


いつか終わってしまう恋に保険はかけれないから。


街に明かりがつかない夜には、秘密の歌が聴こえてくる。


傷つけ合うのは似た者同士だね、井戸の中で泳ぐアメンボだから。




挿絵(By みてみん)

女学生跳ねる2




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