うさぎのしっぽ
満月の夜は天体観測できないよ。
素直過ぎて誤解されてもいいのさ。
綺麗ごとで愛されるよりも、本当の告白で裁かれたいから。
吐息が弾む、悲しみを悟られないように。
想いが届くのなら、この世の全ての夢を。
嘘つきたちと居るくらいなら、ひとりでお茶するよ。
運命のメニューに未来の花嫁。
全ては導かれる、回る歯車のように。
暑い日差しに喉が渇く、冷たいビールが恋しくて。
窓の外では焼き芋売りの拡声器。
月を見るたび何かを感じるのは前世の記憶なのかな。
産まれ変わっても一緒になろうねって約束したのに。
月のうさぎが餅ついて踊ってるよ。
君が弾くピアノは猫ふんじゃった。
コンビニの肉まんが好物で、嫌いなものはニンジン。
人の心を支配するものは何、お金なの愛情なの。
どっちも必要だよと君は言う。
どっちが欠けても幸せには成れない。
この世界はカタチあるもの、なんの為に肉体はあるの。
欲望は決してネガティブなだけじゃなく、生きる為に必要なスパイス。
カネが欲しいよ、愛情が欲しいよ。
信じるものがあれば怖いものなんてないから。
思いっきり泣いて心に栄養を与えたら、さあ歩き出そう。
うさぎの赤い眼と耳としっぽがものを言う。
ふかふかのモフモフは無敵の武器なんだぞって。
肉球に踏まれて窒息死、葬式には神輿を出してね。
アホが運営する世界は、やっぱりアホの泣き笑い。