表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
胃がんって言われちゃったよ。  作者: 魚住すくも
第1部 初めての入院。
3/7

はじめての救急搬送

 1


 到着した救急車に乗り込んだ。付き添いに母親がついてきた。


 救急車の端の方にあるストレッチャーに寝かされて、救急隊員の人に一通り身体の状態を調べられる。

「夕飯に何か茶色いものを食べましたか?」

 救急隊員の人の問いに、えーっとどうだったかなぁと思いを巡らす。


 この時は実は、吐いたものが血だと確信を持っていたわけではなかった。とりあえず焦げ茶色っぽいものを吐いてしまったので、吐血!? となっていた感じ。

 程なくして、胃腸の症例に強い病院に搬送しますね、と言われた。


 一つ気になる事があった。

 お腹を押された時に、ふにゃっとへこまない部分があったのだ。

 救急隊員の人もなんだろうと首を傾げていた。


 2


 10分ほどで病院に到着。とりあえずこの時からストレッチャーでずっと移動することになる。

 慌ただしく点滴をつけられる。


 実はわたし、注射のたぐいが大の苦手で、前に入院した時に点滴がうまく入らなくて、親が来るまで待ってくださいと泣きついた事がある。

 でもこの際、そんな泣き言は言ってられない。


 当直の先生から、胃カメラをしないといけないと言われた。うげー、嫌だなぁ。

「眠くなるお薬を使って欲しいんですけど……」

 先生に頼んでみたが、断られた。

 出血しているときは麻酔は使えないそうだ。


 う、覚悟を決めなくては……。


 とりあえずどれくらい出血しているのかを調べるために、CT検査に入った。初の造影CTだ。

 ストレッチャーで検査室まで、運ばれていく。

 検査の結果、現時点ではあまり出血していないようだった。

 というわけで、胃カメラ検査は夜が明けてからということになった。


 とりあえず、入院することになったので、いろいろなところに連絡する。

 この時は2、3日で帰れるかなぁとかる〜く考えていた。


 よもや1ヶ月半も入院することになるとは夢にも思っていなかったのである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ