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私は落ちこぼれだなんてそんなわけない  作者: 仙人になって霞食うだけで生きていきたい喪女
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哀れなアラサ―喪女ニートを憐れむだけの話を書き始める話

私は落ちこぼれだなんてそんなわけない。と思いたいのに、でも現実を見ると確かに自分は落ちこぼれだ、とわかってしまうからそれがひどく辛い。涙をこぼして泣くような辛さではなくて、この先の人生を絶望視するような、「お先真っ暗」な空気を感じてしまっている辛さ。際立ったトラブルがあってのことではないから、それこそまさに真綿でじわじわ絞められていくような感触を自分の首に感じてしまう。

なんで、こんなダメ人間になるはずじゃなかったのに。いつからこうなってしまったのだろう。何が、自分を、こんなものにしてしまったのだろう。


落ちこぼれてしまった今の自分が昔の自分を振り返るから、これは全て結果論だ。

思い起こせば、あの幼稚園に通っていた時にとても性格の悪い子が近くにいたから、私は幼稚園生然とした、無邪気なこどもになりきれなかったんだ。両親に習いたいとごねにごねたのに空手教室に通わせてもらえなかったから、運動もできない子になったんだ。小学校でいたいけな小学生にマジギレするような出来の悪い担任に受け持たれたから、私はいじめられたんだ。中学校でとんでもない性格の悪い女が部長なんかする部活に入ってしまったから、私は不登校になったんだ。高校は大学は最初に就職した会社は以下略。

改めて思う。自分はどれだけ性格が悪いのだろうと。自分でも気が付いてる。人のせいにしか、していない。人のせいにすることでしか、自分がこうなってしまったことに納得できない。よくよくみじめな落ちこぼれだ。


結果。諸々の〇〇のせいで理論の末のいまの自分。

深夜。パソコンの前に縮こまって、一山あててやるなんてつい十分前に思いついた衝動に乗っかってワードを開き、特に深く考えもせずにパチパチとキーボードを叩いている。勤めていた仕事は辞めた。ちょっとの「激務」に耐えかねての結果だった。ぶっちゃけ激務でもなかったんだろうけど、でも根性の無い自分からすれば激務だった。だから辞めた。それだけ。着古しただぶだぶのジャージは少し汗臭い気がする。まだ熱くない季節で汗もそう書かないからと何日かき回しているせい。頭はぼさぼさ。なんの変化に耐えかねてか知らないけれどニキビの吹き出している顏。動きもしないけど、でもそう食べもしないのでぶくぶく太ってないことだけが唯一の救いか。といってもスリムでもない。太ももや尻はむちむちだし、お腹はぽっこり三段腹。付き合っている人なんて、生まれてこの方いた試なんかあるはずもない。

そして今日、私は二十八歳になった。

女。二十八歳。無職。ニキビ面。太め。装備は臭いジャージ。彼氏なし。友達なし。


どうして、どうしてこうなった!


こんな不憫すぎるアラサ―喪女ニートの書く、楽して稼ぎたいなんて邪念の塊でしかないものが私に、ひいては一山あてたいなんて思って文章を書いているんだからそれこそ世の中に何をもたらすのかと言われても、当然なにを思いつくはずもない。いやまて一つだけ思いついた。

この執筆活動の中で自分の中身すべて曝け出して、このぶよぶよの身体とスカスカの頭から、汚れた雑巾を濯いで絞った時に溢れだす泥水のようにジャバジャバ絞り出されるであろう問題点を一つずつ修正していけば、ひょっとしたらまともな人間になれてこの自堕落ニート生活と卒業するきっかけになるんじゃないか。よしなら書こう。

まともな人間になれるように頑張ろう!と決心はできない。そういう人だから。


仮にこの哀れなアラサー喪女ニートを花子、いやせめて名前くらいには多少の華を添えたい。華子さんとして。振り返っていこう。そうだ、それがいい。


少々興が乗ってきて、華子はニヤッとした。夜はまだ、とってつけたように、長い。


試作 推敲もしてない 正直ごめん

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