隼の思い
僕がここにこれた理由・・・?
簡単なことだ。
僕は・・・・・
ある人に作られたキャラクターでしかないんだ。
だからこれた・・・。
それだけ・・・・・。
「えぇぇぇぇっ!!!!クラっ・・・本当にもう14日!?!?」
あまりのことに驚きが隠せなかった。
「そうだよ、さっきも言った。」
クラは冷静だった。
「ねぇっ・・・・どうしようっ・・・」
僕だけがあわてていた。
クラは、「落ち着け」とつぶやき、ある人物の名前を口にした。
「ナミッチに聞けばいい、何考えてるのかわかるだろう・・・。」
僕は思い出した・・・。
ディアに任せるといっていたナミッチを・・・。
「・・・クラ?ディアっている?」
クラはある方角を見る、青髪の人がこちらを見ている。
「あいつがディアだけど?」
「あっ・・・やっぱりそうなんだ・・・・。」
パルたちの言っていたことは本当だったんだなぁ・・・。
不意にレジェントがつぶやく、
「ディアか・・・なるほど、ナミッチはきっとディアに時をもどしてもらおうと考えているのだろう・・・。」
クラは手をたたいた。
「なるほど!ってことはディアも人間界に連れて行くのか?」
「そうなるだろうな」
レジェントは冷静にこたえたが・・・ふっと何かを思いついて顔をしかめた。
「しかし、こちらの時が動かなくなるな・・・・。」
時が動かなくなる・・・ってどういうことだろうか・・・。
動けないのかな・・・。
いきなりパルが何かを思いついたかのように叫んだ。
「そうだ!!時の世界からディアの代わりをつれてこよう!!こっちにきたい人の中から!!」
クラとレジェントは同時に言った。
「流石パル、名案だ」
二人は笑顔だった。
「あのさぁ・・・クラぁ・・・・そろそろシカトやめて?」
「ん?ああ、ディアいたの??」
「酷い!!」
ディアは音もなく忍び寄っていたらしい・・・いや、何度も呼びかけていたらしいが・・・。
俺には聞こえなかった。
ディアはぶすっと頬を膨らませていった。
「僕が新しい友達を紹介しようとしたのにさぁ・・・」
今かよ・・・と俺は思った。
「・・・いまはちょっと・・・・」
今は忙しいの・・・という思いを乗せてつぶやく。
「え~そんなぁ」
ディアは少しため息をついていった。
「時の世界にいたときの大親友・・・ホウドがきてくれたのに・・・。」
なんというgoodなタイミング・・・。
俺はにやりとわらいディアに言った
「そうか、ちょうどいい、つれてきてくれ。」
僕は・・・帰らなくっちゃいけないのか・・・・。
もっとこっちにいたいと思ってしまうなぁ・・・。
なぜって・・・簡単だよ、
こっちは楽しい・・・・
あっちは苦しいだけだ。
馬鹿げた苛めがあって・・・犯罪があって・・・戦争があって・・・貧富の差がある。
誰もわかっちゃいないんだ・・・。
同じ人間であることを、
誰もわかってないんだ。
犯罪、苛め、戦争・・・これらが意味のないことだって・・・。
貧しくなりたくてなったんじゃないのに・・・・
それに比べてここは、
この村は・・・
この村にいる人物全てが友達で、助け合い、やさしくて・・・・
仲間はずれにされた・・・ってことをこういう風に考える人たちの集団・・・。
「仲間はずれ・・・?それってこの世に一人で、特別だってこと?」
どんなことにも負けず、どんな困難も仲間と一緒に・・・
仲間のために・・・
この村はいいところだと僕は思った。
カエリタクナイ・・・・・。
ナラバ・・・
カエラナクテモイイヨウニスレバイイ・・・・。
そんな力・・・僕にはないのに。
あぁ・・・僕は・・・僕の世界を捨てたい。
いらない・・・。
あはははははは・・・・・。
嗚呼・・・へたくそwww