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寿司を食べて死んだ理由・問題編

 さて問題であります。







 ある女性が家族と共に寿司屋に行き家族と一緒に寿司を食べましたが、その女性はその最中に亡くなってしまったのであります。

 しかし家族は彼女の死を前にして葬式を簡易にする事しか考えなかったのであります。






 これはいったいどういうことでありましょうか。






 では皆さん、1つずつ質問を。それで終わったら皆さん1つずつ回答をお願いするであります。


 


「その女性って魚介類が苦手だったとか」

 NO。


「死因は寿司なのか」

 NO。


「女性はその寿司屋に行くのは初めてだった訳?」

 無関係であります。


「えっと、じゃあその女性の人は私たちに近い年齢?」

 私たちと言うと15歳ぐらいでありますか?

「そうだけど……」

 NO。




 さて、回答でありますが、どなたか……ああ市村君。



「そのお店は非常に高級な店で、女性は厳しいマナーに慣れていなくてそれで叱責されて心臓麻痺を起こした」



 違うであります。



「でも今なんかビクッとしたぞ」

「赤井……」


 はいそうです。


 実は追加ヒントとして「このお寿司屋は相当に高級な店だった」と言う予定だったのでありますが、先に言われてしまったであります……。




「ふーんなるほどね……でも答えがわかるとは言ってないけど」

「私も……」

「悪いけどもう一回質問させてくれ」



 わかりましたであります、二周目に行くであります。



「彼女はその寿司の代金を払う人間だった?」

 NO。


「彼女は家族の中で一番年長だった?」

 YESであります。




「ここでYESか……」

「わかったとしても二周目が終わるまではじっとしていてくださいであります」

「わかってないわ。それで、彼女は既婚者?」

 YES。


「えっと、家族から彼女は嫌われていたんでしょうか?」

 YESであります。




「これもYESか……」

「とりあえず今の条件を整理すると、

 死因は寿司とは無関係、マナーともあまり関係ない。彼女は家族内で最年長だが好かれていない。

 おそらくは家族ってのは夫と誰かだろう。」

「夫と二人なら夫婦って言うよな」


 さて回答タイムであります。


「あの、次からは質問はどうなるの?」

「順番は自由であります、回答も自由であります」

「私はちょっとパス……質問したい事があるから……」

「じゃあ私」

「大川さん」



「彼女はおそらく、誰か他の人間におごらせようとしていた。それで家族を呼んでめちゃくちゃに注文して、それでその誰かが来ないとわかってショック死した」


 違うであります。


「家族から嫌われてたってのは」

「それはここで力を見せて私は凄いのってアピールしたかったと」

 残念ながら違うであります。




「ここからはフリータイムか」


 その通りであります。皆さんに回答がないならでありますが……。



「わかった、倫子が行きたそうだし頼む」

「じゃあ早速聞きますけど、家族と言うのは彼女と旦那さんと彼女の息子さんとその奥さんですか?」


 YESであります。


「そうかそういう家族構成か!」

「それで倫子さん、回答は?」

「まだ確信は持てませんけど………………………………」






 







「倫子さん、正解であります!」

「やった……!」

「確かに、条件通りだな……にしても」

「ずいぶんとまあ……」



 答えが知りたい人は次節をご覧くださいであります。

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