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15週目.クリスマスディナー

「よし。これで完璧!」

俺は玄関で荷物を受取り、キッチンへ向かった。

箱を開けると豪華な箱が入っていた。

「これがオードブル系かな?」

箱を開けると中身がものすごかった。

説明書を読むと、チーズ盛り合わせ・生ハム盛り合わせ・キャビアとクリームチーズ・テリーヌが入っていた。

他にもローストチキン・ローストビーフ・パンプキンスープ・シーフードサラダ・オマール海老のグリルなどが届いていた。

「さすがに多いか?いろんなホテルのクリスマスディナー頼みまくったから、こんな量になっちゃったよ」


冷蔵庫を開けるとケーキが2つ入っている。

「ケーキはフルーツタルトとブッシュドノエル。ユイが喜んでくれたらいいなー」

俺は皿に届いたものを並べ、冷蔵庫に入れておいた。


「プレゼントも喜んでくれるといいな」

先週3人用に買ったプレゼントを机の上に並べた。

ユイにはレッドホーミングのソフビ、ヤリネには万年筆と大量のインク、コータには大量の酒。

「よーしいつでも来い!」


▽ ▽ ▽


19時になった。

昼から気合を入れてたから、俺は少し眠くなっていた。


トゥントゥルルン♪トゥントゥルルン♪


タブレットが鳴った。

「やっと来たー!」

俺は緑の受話器マークを押してビデオ通話にした。


「ユーサク。待ったか?」

「ちょっとな。ゲームの通知も来なかったから」

「あーそれはあえてだよ」

「あえて?」

コータの含んだ言い方が気になった。


「ユーサク!今日はどんなごはん?」

「今日はクリスマスパーティだよ」

「くりすます?」

ユイは首をかしげた。

「クリスマスってなんて説明すればいいんだ?」

俺が悩んでいるとコータが説明し始めた。

「いろいろお祝いする日。美味しいもの食べて、贈り物を貰ったりする日だね」

「贈り物?」

「そう!良い子にはサンタさんっておじさんが贈り物をくれるんだけど、ユイの分はユーサクが預かってくれてるんだよな?」

「え?私のがあるの?」

コータのナイスパスに俺は答えた。

「そうだよ。サンタさんが良い子にしているユイに贈り物をあげたいんだけど渡せないからって俺に預けてくれたんだ」

「えーうれしい!」

ユイはニコニコしていた。


「ちなみにヤリネの分もあるからな」

「わ?私にもですか?」

「当然!そろそろ送ってもいいか?」

「頼む」

俺は準備を進めた。


▽ ▽ ▽


テーブルの上には溢れんばかりのご馳走とプレゼントが乗っていた。

コータ用の酒はさすがに乗らなかったので、テーブルの横に置いてある。

「頼む。これで送れなかったら、ユイが悲しんじゃう。転送!」


テーブルの上のものと周りのものが光ってなくなった。

ちゃんとプレゼントも転送された。

そしてカウントダウンが始まった。


「あーよかった」

俺は消えていったプレゼントを見て安心した。



「ユーサク!すげーなこれ!」

コータが大声を上げた。

「すごーい!これきれい。食べれるの?」

「こんな豪華な食事はラドニークさんのところでも見たことがないです」

「ユイ、ケーキもあるよ」

「ケーキ!」

「ケーキ?」

「ヤリネ、ケーキはね。甘くておいしいんだよ」

3人共喜んでくれているようだ。


「まあ気合入れたからね」

「最高だよユーサク」

「よかった。あっ!お前へのプレゼントは山積みになってるやつな」

「ありがとう!大事に呑むよ」

コータは酒の段ボールをポンポンっと叩いた。

「それとユイのプレゼントは赤いラッピングのやつ。ヤリネのは緑のラッピングのやつだから」

「おう。ありがと!」

「じゃあ食べてくれ」

「よーし食うか!いただきまーす!」

「「いただきまーす!」」

「召し上がれ!」

3人は食事を始めた。


3人の様子を見ていると、少しうらやましく思った。

「あー。一緒に食べれればいいんだけどな」

「ユーサクの分はあるのか?」

「一応少しずつは確保してる」

「じゃあ食べれるじゃん」

「え?」


ディスプレイは真っ暗になった。


「ん?またあいつは含んだような言い方しやがって」

俺は自分の分の食事をテーブルの上に並べた。

「よーし。食うか」


タッタラー♪ダン!ダン!タッタラ―♪ダン!ダン!


音楽が部屋に鳴り響いた。

「あっ!なるほど」

俺はタブレットを拾い、【スタート】をタップした。

[10秒後プレイ画面に移行します。プレイ時間は1時間。それでは良いバトルを]とディスプレイに表示された。

カウントが進んで0になると、スマホのバトロワゲームのような画面に切り替わった。


画面にはコータとユイとヤリネが映っていた。

「「メリークリスマース!」」

ヤリネとユイはしっかりコータに仕込まれていた。。

コータはドヤ顔で口を開いた。

「いい案だったろ?」

「うん。ありがと」

俺はコータに感謝を伝えるが、なんか気に食わなかった。


「よーし。じゃあ今日はクリスマスパーティだ!いっぱい食べるぞ!」

「「はーい!」」

3人は再び食事を始めた。

俺はそれを見ながら一緒に食事をした。


「おいしーよ」

ユイが俺を見ていってくる。

「よかった。ユイは何が好き?」

「私はこのキラキラのが好き」

ユイはテリーヌが気に入ったみたいだ。

子供とは思えぬ味覚の持ち主のようだ。


「ヤリネは?」

「私はこの肉ですかね」

「ローストビーフか。これも牛肉だからね」

「そうなんですか。やわらかくておいしいです」

ヤリネも満面の笑みだった。


俺達は話しながら食事を進めた。



「そろそろプレゼントを開けてほしいな」

「プレゼント?」

ユイは首をかしげた。

「贈り物の事をプレゼントっていうんだよ」

「プレゼント!みたーい」

「コータ、いい?」

コータは頷いた。


「赤いのがユイので、緑がヤリネのね」

2人は言われた色の箱をもった。

「あけていい?」

「いいよ」

そういうと2人はラッピングを破り、箱を空けた。


「わー!レッドホーミングだ!」

ユイはレッドホーミングのソフビを持ち上げて喜んだ。

「前にあげたやつは、おまけでついて来たやつだからね。ちゃんとしたやつが欲しいかなって」

と俺が言うとコータはすぐに口を開いた。

「ってサンタさんが言ってたんだよな?」

「そ、そうそう。ユイが良い子にしてたからあげたいってさ」

「うれしい!ユーサク、サンタさんにありがとうって伝えておいて」

「うん。わかったよ」

なんか心が潤った。


「ヤリネのは万年筆っていう紙に文字を描く道具だよ」

「すごく高そうですが」

「まあ気にしないで。奴隷商人として頑張ってほしいからね」

「ありがとうございます!」

「使い方は説明書があるから、コータに教えてもらって」

「はい!」

ヤリネは万年筆を眺めていた。


「コータは言ってた通り、酒だ」

「おう。最高だ」

「そろそろ時間になるな」

「毎回ありがとな!」

「次会うのは年始になるな」

「次の飯も期待してるからな」

「任せとけ」

俺がそう言うと、画面が切り替わった。

[ゲームが終了しました。キル数0]と表示された。


「よーし。今日は楽しかったなー。年始もこの方法で一緒に飯食いたいなー」

俺は食べ終わった食器をキッチンへ運んだ。




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