表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
亡国の高潔花  作者: 因幡白兎
後編
9/9

プロローグ

 翌日。(せい)帝宮(ていぐう)邸社交場にて。


「諸君。今日はよく集まってくれた。感謝する」


 全員の前で長い金髪を持つ隻眼の青年、聖帝宮せいていぐう皇児(おうじ)が挨拶を述べる。


「まあ、これはただの夜会だ。無礼講でいこうじゃないか……と、言って夜会を楽しんでもらおうとしたんだが……神埜(じんの)! まだだ。まだ俺の挨拶が終わってねぇ! 料理に手を付けるのはまだ早え!」


 皇児が部屋の中央のテーブルに並べられた料理を自分の皿に盛りつけている男を注意する。

 男は、優雅に礼をすると、そそくさと部屋の隅に移動した。

 会場にいる人々からクスクスと笑いが零れる。


「あぁ……なんかすまないな。じゃ、乾杯」


 皇児の苦笑交じりの乾杯の声に合わせ、会場にいた全員がグラスを掲げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ