ハーレム作戦
楽「誰だ!」
???「私だ」
楽「だから誰だよお前は」
扇「花園くんちゃんと説明しないとダメだよ」
花園香「私の名前は花園 香人間の嗅覚について研究しているものだ」
扇「実は連れてきた彼がちょっと修羅場に巻き込まれていてちょっとの間だけ部屋に入れてもらってもいいかな」
香「べつに構わんよ。その代わりにその修羅場の空気をこれに入れてきてもらえんか?」
そういって取り出したのは小さなボンベだった。
扇「また研究に使うの?」
香「修羅場の空気というものは実在するのかどうか気になるんだ。頼む」
扇「いいよ任された。後はよろしく」
彼女は部屋を去った。
香「ところでどちらがその修羅場の関係者なんだい?」
積「楽の野郎ですよ。事の犯人は」
楽「あれは俺の周りで勝手に起きたことだ。話の中心は俺だが、俺のせいではない」
香「クンクン、やっぱり匂うな。これは女の香りだ。もっとも女を惹きつける薫りだ」
楽「そんな香りを出しているとは知らなかったよ」
積「良かったな、楽にはハーレムの香りがするらしいな。はじめからハーレムじゃねえか」
楽「違う、俺の目指すハーレムとはこんなんじゃない」
香「自分だけのハーレムが欲しいのか。面白いな君は、気に入った僅かながら力になろう。ところで君のいうハーレムとは多人数から恋愛感情を抱かれることなのかい?」
楽「ああそうだ」
香「ならもっと自分を前に出さないといけない。人と交流無しにハーレムは築くことはできない。
直に授業が始まる。
授業に参加していないものは少数だが、君とは意見があうだろう。」
香が窓から指を指した。その先には俺と同じで制服を着ずに私服の女の子がいた。
(この学校はべつに制服を着なくてもよい。むしろ服は自由だ)
香「あの子を攻略してこい」