イヤッホーーーオールでゲームしているぜー
急にハーレム物を書いてみたくなりましたので書きました。
個人的な偏見で書いてあるためにこの作品はフィクションであり、実在する人物とは一切関係がありませんがたまににている場合がありますが、つまらないことを気になさらずに軽い気持ちで読んで頂けると幸いです。
ある日冴えない青年が居ました。
彼はいつもあることを願っていました。
晴井 楽「あーハーレム主人公になりたいなー」
彼がそう思ったきっかけは、近所で捨ててある本を拾ったからだ。
タイトルはときめきワンダー楽園~幸せの甲州街道~。
いかにも地雷臭がプンプンする同人作品だ。
内容はある日学園に行くときの周り角である女性とぶつかった。
女性はぶつかってすぐに去ったがある端末を落としていった。
それには学園生徒の個人情報が詰め込まれていた。
情報を利用して女子生徒にいたずらとかしている内に主人公に惹かれていく生徒が現れた。
というなんだか法律的に危ない事をしているような内容だ。
この小説がアニメ化して後にゲーム化して段々と作品の魅力にのめり込んでいって今に至る。
長田 美告「ねーねー 外に行こうよー。こんなにいい天気なんだよー。
今でなければ明日からしばらくの雨だよー。お先真っ暗だよー」
彼女の名前は長田 美告隣の家に住んでいる。要は幼なじみだ。
なぜか知らないが俺をこの趣味をやめさせたいようだ。
美告「ゲームをするのはダメとは言わないけど、貴重な学生時代だよ。青春真っ盛りだよ。そんなゲームで青春を体験するなんてダメダメ。本物の青春を体験しよう。あの夕日に向かって走ろう!」
楽「まだ朝だろ。それも6時まだ寝ているはずの時間だ。なぜここにいる! 」
美告「そんなの決まってるじゃない。朝ご飯食べるためだよ。夜更かしさん。いやオールしてるから朝更かしさんかな。早く1回に降りて朝食取ろうよー」
楽「俺は徒労してるから後で食べる」
美告「なに言ってるの? 楽はしばらくは外にでていない引きこもり生活しかしていないから疲れる訳ないでしょ。
こっちの方が疲れるよ!」
楽「いつもすまないな。ここまでしてもらって」
美告「そんなの当たり前じゃない。お母様からまかされているからね」
楽「これ以上迷惑をかけられないから俺は寝る」
美告「私の為を思って……。違うじゃないの! 寝ちゃだめー」
美告は肩を揺さぶった。
美告「だめだ。寝ている」
PCがつけっぱなしになっているのに美告は気がついた。
美告「いったいなにをやっていたんだろう」
興味本位でモニタに顔を近づけた。
美告「へえ、ミルスちゃんルートをやってるんだ。楽も好きだねーミルスちゃん。でも原作者の大羊告の正体に気がついてほしくないな」
大羊告とは恐らく男性とされている正体不明の人物だ。
彼の作る作品は、若者を中心にはまる人が続出している。
奇天烈であるが奥深く、奥ゆかしい。
近年急に知名度が上がり、続編を今もなお生み出されている。
美告「でも、これじゃあ攻略できないな。そうだ!バックにUSBスティックがあるんだ。これでアイテムを増やしておこう。クリアさえしてしまえばもうやらないだろう」
実はこの作品全般美告が作ったのだ。
美告は自分が作った作品だと知られたくないのだ。
美告「ねえねえ早く起きて、ほら画面の向こうのミルスちゃんが待ってるよ」
楽「お前はミルスちゃんの何を知っているんだ。彼女は優しくて、コーヒーが好きで、でも飲みすぎて眠れなくなってしまう可愛いところがあるんだ。名前だけしか知らないお前がそんなことを言うな!ミルスちゃんに失礼だろ!」
美告はなんとも言えない気持ちになった。ミルスちゃんを一番知っているのは自分自身なにせ作者だから。でも、言うわけにいかなかった。作者としてプライドを守るか、麗しき女子としてメンツを守るか悩んだ。そして後者を選んだ。
美告「ミルスちゃんも一日中楽と一緒にいて疲れていると思うよ。たまには彼女にも息抜きを与えないと好感度落ちちゃうよ」
楽「それもそうだな」
美告「楽も息抜きをとろうよ。ちょっと出かけようよ。例えば、珍しいものでも見に行くとか」
楽「たまにはいいかもしれないな」
美告「それならこのアイマスクと耳当てをしてくれるかな。着くまでわからない方がより楽しめる」
楽「いいねえ。早速連れて行ってもらおうかな」
楽は話に乗せられていることに気がつかずに車に乗り込んだ。
非常に大きな車だ。
美告「では、おじいさまお願いします」
ときめきワンダー楽園シリーズは全て美告が制作しました。故に、美告の願望などが強く現れています。このシリーズをプレイしていると、青少年の成長に悪影響を与える可能性があります。
(厳密には、美告の気持ちがすべてわかるようになってしまいます)