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桃色エッセイ。

ほら、やっぱり。

作者: 桃色 ぴんく。

 私の中での永遠のテーマ。

それは、『男女の友情はありえるのか』ということ。



 もしかしたら、本当に純粋な友情で結ばれている男女がいるのかも知れないけど、私は否定派だ。偏見かもしれないけど、認めようと思ってもやっぱり無理。



 私の言う、純粋な友情というのは、例えば、子供の頃に、学校かどこかで同じクラスになって、友達として仲良くなって、そのまま大人になっても、お互いが結婚しても、変わらず友達でいられるか、ということだ。

 「男女の友情はありえる派」の人に聞きたい。何年友達をやってきたか知らないけど、今の今まで一度も相手を異性として見たことないですか?相手に恋人がいるとして、その相手に嫉妬したり、されたりしたことはないですか?本当に、純粋な友情関係ならば、どこの誰が見ても「友達」にしか見えないんじゃないかなぁ、と私は思ってしまいます。つまり、2人で一緒に歩いていて、カップルに見えるような2人は、その時点で私的には「違う」となっちゃうのです。これが偏見かもだけど。



 私の思う、「これはありえるかな?と思える男女の友情」は、例えば、過去に付き合っていたけど、破局し、何年も経って当時の恋心が消えた状態で再会し、現在はお互い友達として付き合っている。

 あるいは、どちらか片方がずっと想いを寄せているけど、それを言い出したら今の関係が壊れると思い、言えないまま友達として付き合っている。一見、見た目は『友達』に見えるけど、この場合も『純粋な友情』ではないと、私は思います。



 昔、私が付き合っていた8歳年上の彼氏が、パチンコ屋で隣に座った男の子と意気投合し、その男の子を私に紹介してくれました。その男の子は、私の一つ年下でした。彼女がいないということで、当時の私のバイト仲間の女の子を紹介し、同い年同士だった2人は付き合うようになりました。私たちカップルも、そのカップルも、家族ぐるみで付き合っていたので、私の家にもよく遊びに来たり、お正月やお盆はうちの家族に混ざって、朝まで飲んだりとかしていました。

 その後、3年ぐらいでそのカップルは破局。彼女の方は、うちの家に来ることもなくなりましたが、男の子の方は私の父親とも仲が良かったので、相変わらずお正月やお盆には姿を見せていました。

 さらにその後、4年ぐらい経ったところで、私と彼氏が7年間の恋愛に終止符を打ちました。けれど、相変わらず男の子はうちの家に来ていました。私は、この経験から『あ、ないと思ってたけど男女の友情ってあるのかも』と思っていました。が、その後すぐに男の子に言われました。



「俺、ずっと前から桃さんのこと女として見てた」



 ほら、やっぱり。男女に友情なんか、ありえないのよ。私は、ちょっと無理だったので交際をお断りし、その男の子ももう家に来なくなりました。

 それからかなぁ。さらに「男女の友情はありえない」気持ちが強くなったのは。



 つい最近も、今の仕事仲間の女の子が

「あそこに座ってる帽子かぶってる男の人ね、私の友達なんです」

と言うから、一応聞いてみる。

「そうなんだ。友達って・・・元彼とか?」

「違いますー。元彼じゃないですよー」

あ、もしかしてこれこそ純粋な友情が成立するのか!?と、思いきや

「まぁ、過去に1回だけチョメったことあるんですけどね」



 ほら、やっぱり。男女に友情なんか、ありえないのよ。最近は、ほぼ「ありえない100%」に近づいてきている気がする。元々、男と女は本能で結ばれる生き物だと思ってるから、やっぱり何の特別な感情もない、っていうのは・・・私的には、ないなー。でも、まだ、心のどこかで信じてみたい気持ちもあったりして、本当に私の中では永遠のテーマなのだ。



                   ~ほら、やっぱり。(完)~


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― 新着の感想 ―
[良い点] 永遠のテーマですが…… 私には友人がいますよ。 色恋沙汰なんてまったくありません。 枯れたともいえますが、相手が若ければ鼻息を荒くできます。 人格同士、それが原則かと
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