発砲
掲載日:2013/09/30
パン、パンパンパンと銃の射撃音が響き渡る。
誰が、誰にもしくは何に撃ったのかは、ここからは見えない。
部屋の隅っこで、俺は小さくなって、平べったくなっていることしかできない。
こちらに弾が飛んできたら大変だからだ。
しかし、特に飛んでくることはなく、発砲音も静かになったので、恐る恐る見てみる。
腹を抑えて車によりかかっている男が一人、そして、猛スピードで走り去る車が一つ。
見えた範囲のナンバープレートをメモしておいて、それから警察へ連絡を入れる。
ドンドンとドアを叩くやつが現れ、俺はドアを開ける。
「警察だ、ちょっと聞かせてもらうが、銃撃戦を見たってか」
「走り去る車を見たってんだ。ほら、ナンバープレート、一部だけどな。役に立つだろ」
ペアで来ているため、相方と2、3言いいあうと、うなづいてみせた。
「このメモ、預からせてもらうぞ」
「ええ、どうぞどうぞ」
それから警察が名刺を渡してきた。
何かあれば、そこに電話が欲しいということらしい。
適当に流して、それから警察は出て行った。
それっきり、話は聞かないから、きっと犯人は逃げているんだろう。




