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再び誕生~いらない知識~

とある世界のとある年のとある月日…とある家庭に1人の赤子が誕生した

別に一日どころか一秒に1人以上のペースで新たな生命が誕生しているこの地球上では珍しくもなんともない

それでもまあ大多数は両親には祝福され成長していき友人をつくり…と、所謂平凡で普通の人生を送る。

大いに結構だ

まあそれが普通だというのなら俺は普通じゃなかった。


まず産まれて一週間しか経ってないのに自我も感情もある(しかもハッキリと)ってどうよ

天才とかじゃなくって…異常だよ


「夢ちゃんはどんな大人になるのかしらね」


ごめんなさい二人目のお母様。未来なんて火を見るより明らかです

まともではないだろーなー…

やる気(というかやりたいこと)なし。

面倒くさがり。

そして(前世)からの記憶有り!

ワォなんて嫌な三拍子。特に三番目。変人扱い間違いなし

だから全力で隠し偽る。面倒だからな


…それにしても多少動けるようになるまでは流石にあと約2、3年…暇すぎだろ!


「夢ちゃんは大人しくていい子ねー」


今はね。

それと母さん「ちゃん」って言わないで。見たくないんだ現実を

なんで『女』なんだよ!

確かに『設定』のフロアに『性別』もあったさ。でもねお姉さん

購入しなかったが絶対に決めなきゃならないことはランダムで決められるってことはちゃんと言おう?

知ってたらちゃんと選んだから


補足として世界に天才やら超人が溢れないのは単純に世界が複数あるから。

しかも結構な数

更に記憶を保持している奴が極端に少ないのは――確実にあのお姉さんのせい。

オプションに記憶保持やらがあるなんて最後まで聞かされないから皆精一杯、色々買うわけ。

買わずに記憶と出入り自由権Getなんて反則技を知らずに…ってこと

だから記憶持ってるのは俺みたいなやる気なし人間か魄が有り余ってる奴だけってこと

QED(証明終了)…なんて

上の知識は暇で暇でしょうがないからデパートで聞いてきました

…あのお姉さん、多分というか分かってやってる


ついでに聞いてみたことは『神様』について。

だって気になるだろ?俺は居るなら居るでいいんじゃないの?な無神論者だったが


結果として人間を神様が創ってるってのは大方当たり

バランス考えて転生に必要な分の魄しかない魂に設定書き込んで(ランダムでほぼ全てが才能無だったりそこそこだったり…)…想像と違えど創ってるのに間違いはない

でも現在の神様達は全員――元は人間だとか

徳を積んだ魂が『神様昇格』した存在だとか。

で、神様だからって自由気ままではなく世界の管理のため本日も働いているらしい。

一応言っておく。お疲れさん


…現世じゃ役に立つわけない知識だがこれしか暇つぶしがないんだ。

赤子の仕事は寝ることだからな

中身は約17歳でも、だ

デパートで話を聞くうちに身につけたことは…突込みがうまくなっただけだよ

それからあの世の知識。いらない


とにもかくにも動き回れるようになるまではこんな生活なんだし…寝よう

時間を使って今回こそは生きがいってものでも探してみよう

時間は捨てる程ある

見つからなかったら…楽しく過ごすための自分設定でも考えればいい

うっわーなんて嫌なガキ。だからそう悟られないためにも


「お休み夢ちゃん」


オヤスミ二人目のお母様?

今回は早死にしないでくれよ



…もちろん戯言デスヨ?

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