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スキル追加~あの世界について~

「新商品『布衣術』『神布』セット。

神布にはお客様ご希望の追加効力を織り込むことができます」

「第一声が宣伝か」


お姉さんの手には今にも浮いてしまいそうな真っ白い布が

綺麗だがすごいなその布。流石あの世。なんでもあり

なんて今更すぎる感想だが何度きても驚くよ

……ていうか買ったとして持ってけるわけ?


「それよりもさお姉さん。なにあの学校」

「お客様にはいつもご贔屓にしていただいてますから特別にお答えしますね」


え?答えてくれんの?

…それはそれで絶対マトモな内容じゃない


「あのS-132世界は一見お客様の前世の世界と同じく平和なのですが…裏で戦闘教育行ってる学校や施設が幾つかあってしまうんですね!」

「あってしまう、じゃねぇー!」


しかも幾つか!?


「1つができて、驚異を覚えて、対抗するように増加…ってこと?」

「流石です」

「オプションのおかげでね」

「よかったですね」


…多少の嫌味こめたのにスルーかよ

いい加減長い付き合いになってきたがこの人って最強だと思う


「だから準備しとかないと死んじゃいますね」

「明るく死んじゃうとか言わないでもらえますかね。

てーことは…何?他人殺す前提なの?」

「あの世界のそういった学校の関係者さんは体外地獄いきですね。

生きるために殺して、それが学んだことなのでまた生きていくためにそれを職業にした方が楽なんで」

「…俺、地獄行きとかイヤですよ?」

「あーそこは大丈夫なのでは?殺人を犯した人間を殺すと一定-にはなりますが殺された無念とかで動かない魂を救ったことになるのでその分追加されるんです。

それにお客様、下位の神様なんて余裕で捻り潰せる量の魄所持してますし」


女が捻り潰すとかやめません?

と、いいますか神様にランクなんてあるのか


「ありますよ」

「…『閉心術』買おうかな…」


ここでしか意味なさないけどね

でもこのお姉さん何度いってもスルーしてナチュラルに心読んでくるから


「生前の魄の量によってできることもランクも管理する世界の数も決められます。

上位に近づくと世界創生なんてのもできます。

後は普段から真面目に仕事してれば昇格もできるとか」


説明どうもありがとう

昔から気になってたがなんでそんなに情報持ってるの?

やっぱりこっちじゃ一般常識なの?


「いえ本来なら神様か神官様とか上位のお方しか知らないことだそうですよ?」

「じゃあなんであんたは知ってんだよ!どっから仕入れやがった!?」

「企業秘密です」

「あーもーー!!」


毎回毎回俺は思う

気にしちゃいけない!

…でも結局こうなってるんだから毒されてきてんのかな…

それってものすごく嫌だ


「で、『布衣術』『神布』セット…いかがです?」

「いりません」

「単体よりもお徳ですよ?」

「い・ら・ね・え!単体でもセットでも買わない!」


聞くこと聞いたし帰ろうっていうか戻ろう現世に!

いやいや…待とうか?俺。もうひとつここにきた理由がなかったかな?


「『暗殺術』買いにきたんだった!」

「『布衣術』も便利ですよ?布あれば戦えますから」

「俺、一応『暗器使い』ですからね?

武器なんていつだって持ち歩けるの!

元々暗殺に使う武器を暗器って言うんだし『気配操作』とも相性いいから決定」

「かしこまりましたー」

「最初っからそう素直に対応してくださいよ」


同じこと何回も何回も…!


「それではまたのお越しをお待ちしております!

…早死にしないでくださいね。仕事、増えますから」

「あーハイハイ。面倒だしやる気も全くないが、過ぎたことはしょうがないし――精々楽しむさ」


楽しむものじゃないって?

自分の命も危ないかもしれないって?




俺、執着ありませんから!




それにピンチの時はデパート頼り…ってな

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