第8話 謎の影の魔王登場 ~お前ホントに必要か?~
魔界都市の夜。
立派に光り輝く新名所のひとつ「魔界中央広場」に、突如として漆黒の影が降り立った。
ドゴオオオォォン!!
暗雲から現れたのは――
全身マントに包まれた謎の巨影。
目だけが赤く光り、声は響き渡る。
謎の影の魔王
「フフフ…お前たちの“再建”など茶番にすぎん!」
闇に揺れるマントを翻し、謎の威圧感を放つその姿。
住人たちは一瞬だけ静まり返る…が。
「……誰?」
「今さら出てきても、もう物語7話も進んでるよね?」
「てか本筋に必要?」
一斉に総ツッコミ。
影の魔王はお構いなしにポーズを取り続ける。
「真の地獄は……本編クリアの後から始まるのだ!」
ダイ・マオウが額に手を当ててため息。
「おい、まだ本編途中だぞ。空気読め。」
バルゴンも肩をすくめる。
「せめてご褒美に金塊とか伝説の武具を落とせばいいのに、どうせ“謎の宝石(売値10G)”くらいだろうさぁ」
影の魔王「ぐっ……!」
思わぬところを突かれて動揺。
そこでさっちゃんが冷静に前へ出る。
「はいはい。出番間違えてる裏ボスさんは、隠しダンジョンの奥で待機しててくださーい」
ぱん、と手を叩くと、住人たちが寄ってきて影の魔王を押し戻す。
「裏ボスの登場はエンディング後!」
「今は再建中なんだよ、邪魔すんな!」
「せめて次回予告で出直せ!」
ワイワイと騒ぎながら、影の魔王は強制送還されていった。
本日の学びポイント(さっちゃん毒舌解説付き)
「出番はタイミングが命」
→裏ボスも役者も、空気読めないとギャグ要員になるだけ。
「報酬がしょぼいボスは印象も薄い」
→努力とリスクに見合うリターンを用意しろって話。
「本筋と関係ない乱入は迷惑」
→サービス精神と邪魔の境目は紙一重。
まとめ
影の魔王はインパクトだけは強かった。だが必要性はゼロ。つまり「要らん子」確定である。




