第1話 南国学園に恋の嵐到来
南国の太陽が眩しく照りつける朝。
3年ONI組の面々レンジ、カケル、ミナト、アヤメ、ユラ――は、波の音を背にして
南国学園の校門をくぐった。
「今日から新しい先生が来るらしいぞ………逮捕されるかも・」
ミナトが思わず呟く。背中にはカメラバッグ、胸にはSNS映えへの執念が詰まっている。
「ちょっと待て、俺たち犯罪者じゃないぞ!ちゃんと生徒だぞ!」
レンジが手を振りながら叫ぶ。後ろで砂が舞い、まるで追跡劇の始まりのようだ。
その時、教室の窓から声が響く。
「君たちは腐ったバナナじゃない、パイナップルだ――!」
さっちゃん先生の声は、太陽にも負けぬ威力で校庭に響き渡る。
生徒たちは思わず息を呑む。バナナとパイナップルの比喩は、誰も予想していなかった。
「え、バナナって腐ってたらダメなの?」
アヤメがクールに聞くと、ミナトは顔を赤らめつつも笑った。
「腐ってても映えればいいけど、パイナップルの方が自己肯定感高いでしょ」
さっちゃん先生は胸を張る。
「そう!君たちはパイナップル!芯まで甘く、でもトゲは忘れない!」
そんな自己肯定力100%の熱血授業をバックに、クラスメイトたちが自己紹介を始める。
「ルアーナ・パパイヤ!科学と冒険が好き!」
「コトリ・マリンです…ぬいぐるみとよく話します」
「サクラ・カカオ!恋愛話には目がありません!」
「ハナ・リリコ!運動も恋も全力投球!」
「ミオ・ココナッツ!ちょっとドジかもしれません…」
「アオイ・バナナ!毒舌ですが…仲間は大事にします」
「ナナ・パッション!詩や絵で自己表現します!」
教室はもう、自己紹介の嵐。笑いと歓声が交錯し、ONI組は思わず顔を見合わせる。
「……こ、これは島全体がカオス予備軍だな」
レンジが小声で呟くと、カケルがにやり。
「面白くなりそうだな、ミナト」
ミナトはSNS用にカメラを構えつつ、ふと顔を上げる。
「負けませんよ、カケル。太陽にも、あなたにも!」
その瞬間、2人の間に南国の風が恋の火花を散らす――かもしれない。
男子たちは密かに女子の動きを観察し、女子たちは男子のリアクションを楽しむ。
レンジ・タイガ ― 冷静でちょっと照れ屋、恋に奥手
カケル・ココナ ― 活発で行動力あり、女子人気高し
パパイヤ ・スズキ ― 運動神経抜群、イタズラ好き
ソラ・マヒナ ― 空手部所属、真面目で優しいがロマンチスト
ハル・タヒチ ― 海好き、ムードメーカー
リュウ・アロハ ― 音楽好き、歌が上手、シャイ
ユウ・サンゴ ― 美術部、観察眼鋭い、女子の心を読む
レイ・ナツメ ― 文学好き、甘い言葉が得意、ややナルシスト
教室内は笑い声、ざわめき、そして南国特有の陽気なエネルギーで溢れかえる。
「さっちゃん先生、ここって…バカンス学園ですか?」
ユラが小声で言うと、先生は笑顔で頷いた。
「その通り。恋も友情も、太陽の下で育てなさい。バナナじゃなくてパイナップルたちよ!」
窓の外、遠くの海に反射する太陽の光。
ミナトとカケルは並んで海を見つめる。
「これ…ちょっとワクワクするかも」
ミナトが呟くと、カケルは軽く頷いた。
「恋の嵐、覚悟しろよ」
さっちゃん先生の心の声が、教室全体に響いた。
「この島、誰も知らない南国、そして、恋の嵐が吹き荒れる――!」
笑いと恋とギャグが炸裂する、南国学園コメディーの幕開けである。




