あとがき
お読みいただきありがとうございました。
この小説は、以前別のサイトに掲載していた小説のR15版です。
サイコパスの心理を書いてみたいというのが書く動機の1つだったのですが、サイコパスを正確に解説したと思われる資料があまりなく、まずは資料の選別から入ったという小説でした。
この時代のヨーロッパは薬学がなかなか発達せず、医師の処方する薬はアヘンとキニーネくらいだったそうですが、
そのまま書くとイザイアが無能な医師に見えそうだと思ったので、彼の場合はヴェネツィア留学時に土着の薬草学や東洋医学なんかも噛ったという設定で書いていました。
なおアヘンはこの時代は合法です。
作中で酢が消毒に使われていましたが、実際はペストに酢は効きません。
ただ当時、酢で消毒すると終息が早まったというのは本当らしく、
一説にはペストを媒介するノミに対して虫よけの効果があったからではともいわれているそうです。
今後ムーンライトノベルズでの改訂版掲載を予定しているので、そちらも覗いてくだされば嬉しいです。(18歳以上ね)
読みに来てくださった方々、ブクマ、評価をくださった方、感謝いたします。
また別の小説でお会いできたら幸いです。
路明




