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序幕

数ある中からお読みいただきありがとうございます。

全10話前後のお話になります。

短い間お付き合いいただけますと幸いです。

 

 不釣り合い。

 ヒビ割れたコンクリート壁、冷たく汚れた床、目の前には錆びれた鉄格子。薄暗い牢屋の中、質のいい服を着こなし、絹のように細いホワイトブロンズの髪をかき上げた少年は、この場所にはあまりに不釣り合いだった。そして、この場所に不釣り合いな少年は、この場面で不釣り合いな言葉を吐いた。


「俺に買われろ!」

 

 僕と同じで10代前半位の少年は、僕らと同じく足枷をつけられて、僕達と同じく値段を付けられる側で、堂々と強い目をしていい笑顔でそう言った。透けるような翡翠の瞳がキラキラとはじけている。


――何だこのいい加減で無茶苦茶な奴はっ!


 この奇想天外な少年、レネとの出会いは魔法使いの僕、ナディにとって、いや魔法使いとして幸福になる為に、無くてはならない巡り合わせだったのである。


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