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~今日もメモリー改ざんが忙しいです~

そこに映し出されたのは一人の女性の映像だった。

「ミスターCAT。隕石好きだというのは知っています。なのできっとこのメモリーがあなたの手に渡ると願いながらお話しします」

「この女、見たことあるぞ」

「どういうことー?」

「ミスターCAT。どうか助けてください。私の弟が誘拐されました。犯人は権田です。」

「あっ!この女会社で会ったんだ!エレベーターで!エリーナだ!」

「誰なのー?もうどういうことなのさー」

「私と弟は早くに両親を亡くしています。二人で一生懸命生きてきました。弟は俗にいうアルビノと言われる色素欠乏の子供です。アルビノの子は動物を含め希少価値が高く、それを狙っての誘拐だと思います。あなたの力をどうか貸していただけないしょうか。お願いします。弟を助けてください」

ここでメモリーの映像は終わる。

「…」

「猫ちゃん?」

「…」

「大丈夫ー?」

「やるぞ」

「え?」

「助けるぞ!」

「いやそれはいいけどまずは説明してくれないかなー?」

「あぁそうだな。実は」

真治は会社でエリーナと会ったことがあることを伝える。

「え、薄っすいねー出会い方がさー」

「でも俺がCATだということは知らないはず、なぜ俺と同じ会社にいたんだ?」

「偶然なのかなー?」

「しかもエレベーターで会った時が初めましてだったのに、俺の名前を知っていた…」

「会社の問題児で有名だからじゃなーい?」

「うるっ!あーでもその可能性も否めないな…」

「まぁとにかくこうやって助けを求められてるわけだしー」

「早くしないとエリーナの弟がどこかに飛ばされてしまうな」

「じゃあ計画を立てよー!」


こうして権田からエリーナの弟を救出すべく、真治と鼠太は急いで計画を立てるのだった。

そこで鼠太の彼女でメモリーの鑑定士でもある 犬川紗耶香(いぬかわさやか) を権田の会社に潜入させ、まずは情報を得ることにした。


「はぁ、なんで私があんたらの手伝いをしなきゃならないのよ…」

「報酬ははずむから、頼む!」

「サヤちゃんにしか頼めないのよー」

「ブランド物のバッグを何個か買ってもらうからね!」

「分かった」

「ありがとうサヤちゃーん!」

「そうだきゅう、あんたまた猫ちゃんにメモリー変えてもらったわね?」

「へぁ?!」

「その反応だと当たりね。次はないって言ったわよね?」

「それはそのー、あのー…」

「だからやめとけって何回も言ってるのに」

「猫ちゃんも猫ちゃんよ!共犯者なんだから!」

「うわーおそうだった。すみませんでした」

「この件は保留にしときます。弟君を助けたらまた話し合いましょう」

「サヤちゃん許してよー!もうしないからー!」

「その言葉は聞き飽きたわよ!私は今から履歴書やらなんやら準備しないといけないからもう行くからね!」

そう言うと絵理奈は車に乗り去っていった。

「サヤちゃー---ん!!!」

「まぁ償いはしっかりやれよ。こういうのはフォローが大切らしいから」

「うっうっ…分かったよ…」

「さぁ、俺たちも黙って見てるわけにはいかないから準備するぞ」

「ぐすん、分かった」


真治と鼠太は権田の会社の従業員と同じ服を手に入れるため掘削作業場に忍び込むことにした。

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