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第23話 生徒会室、そして四大財閥の御令息、御令嬢

 「さぁ、ここだ」


 そう言って会長はある部屋の前に立ち止まった。その部屋のドアには『生徒会』と書かれていた。


 会長の先導で中に入ると、中には女が一人、男が二人いた。


 「あ、先生!」

 「お、如月と北条じゃないか。ああ、北条は中学の時生徒会だったな」


 そう、部屋の中にいた女の人とは担任の山崎先生だった。


 「二人とも生徒会に入るのか?」

 「ええ、西園寺先輩に誘われたので」

 「あの、先生はなぜここに?」

 「うん?私は生徒会の顧問だぞ」

 「あーなるほど」


 ところで奥の席に座っているお二人は?


 「ああ、今紹介しよう。おおーい、ちょっと来てくれ」

 「「はい」」

 「紹介しよう。副会長で三年生の(とどろき)「よろしく」と書記兼会計で同じく三年生の(たちばな)だ「よろしく」」

 「一年一組の如月修です」

 「同じく一年一組の北条陽葵」

 「へぇ北条家の御令嬢ですか」


 轟先輩――副会長が驚いたように言いながら会長を見た。

 それを見て俺も思い出した。北条家と西園寺家は仲が悪いということで有名だ。

 しかし会長は副会長の視線を気にせず普通にしていて、北条さんも何ら気にしてない様子だった。


 「別に子供まで仲悪い理由はないさ」


 何とも言えない気まずい空気が流れる中、会長が言う。

 なるほどあれはそれぞれの親、と言うか会社としてやってるのかな?だってあの優しい克人さんが喧嘩なんかしなそうだもん。


 「それにしてもこの学園に四大財閥が二家もいるなんてな」


 橘先輩が空気を変えるように言った。


 「あ、俺の前の席に南雲家の御曹司が座ってますよ」

 「おお、マジか。てことはお前、四大財閥の内三家の御令息、御令嬢と知り合いな訳か」


 確かに!実は俺ってすごい人たちといる!?


 「東雲家はいるのかな。俺たちと同世代」


 轟先輩がそう言った瞬間皆黙ってしまった。


 東雲家――四大財閥の一つで、四大財閥の中で一番強いと言われている。

      しかしあまり表舞台には出てこなく、今のところ東雲財閥の会長、東雲重蔵しか名前、顔が知られておらず、ほとんどが闇に包まれている家だ。


 「でも東雲会長のご年齢から考えるに俺たちと同じくらいのお孫さんがいてもおかしくないな」

「まっ、そんなこと考えても仕方ないぞ。じゃあ今日は特に何もないから帰っていいよ。二人が必要なときは連絡するし、好きな時に来ていいからな」

 「はい。それでは今日のところはこれで失礼します」


 山崎先生の言葉に北条さんが返す。


 「あ、じゃあ俺もこれで失礼します」


 俺も慌てて先生と先輩方に挨拶にして北条さんを追いかけるのだった。


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