犬蠅
掲載日:2020/12/08
蔑みの言葉を吐き出せ!!
湿度の高い沼地にその言葉は相応しい。
捕鯨船の漁師達が波に向かって懺悔する様に。
あの日、アルファマの路地で犯した罪を償うのだ。
犬蠅の様に頭を低く垂れて、
小麦の甲虫の這う湿った朽木の肌に口づけする。
我はキリストの青い魂を求め
ギターラ弾きに50レアルを渡し、
猜疑心のファドを歌う囚人。
蔑みの言葉を吐き出せ!!
投げた石は良き者らに当たり、
あの日、善人である羊飼いの頭を砕いたのだ。
良心を殺して進め!!
屠殺の祭りの主役達の様に。
愚鈍な詐欺師として笑え!!
犬蠅の様に頭を低く垂れて、
我々は、犯した罪と共に眠るのだ。
肺の乾酪壊死の穴を抱えながら。
死んだ羊飼いの墓を作ったあの日から。
ああ!!どうか、罵ってくれ!!
血の付いた石を拾い、
教会の扉を開けてくれ。
私の凍えた骸を棺に入れ、
恥ずべき裁判を執り行ってくれ。
贖罪は果たされぬまま、十字架は白く塗られ、
ああ!!今も
我々の頭上にそびえたっているというのに!!




